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由布岳と棚田のランドスケープが主役の「界 由布院」

 そして別府駅から列車やバスで約1時間、運がよければゆふいんの森などの観光列車にも乗れる路線で由布院駅へ。ちょうどクルーズ列車・ななつ星とデザートトレイン・或る列車、九州を横断する特急ゆふが同時に停車し、鉄好きにはたまらない光景も拝めた。改札が開放的なので撮影しやすいのもうれしいいポイント。教会をイメージしたという駅舎や離接した観光案内センターやライブラリーもこの駅の見どころのひとつだ。


駅前には歴史を感じる街並みが広がる。由布院は温泉街には珍しく歓楽街がなく、景観が守られ、コンビニの看板もシックな茶色で統一されている。そのあたりも女性客に人気が高い由縁だ。「界 由布院」は駅から車で10分ほど。駅までタクシーで送迎してくれる。

界 由布院のコンセプトは「棚田暦で憩う宿」。界 別府同様、国立競技場を手掛けたことでも知られる隈研吾氏が設計し、棚田のランドスケープを主役としたデザインに仕上げた。

稲刈り後の藁こづみは冬ならではの風景で、田んぼを休ませるこの時期は夜のライトアップも開催される。大分という地名が「大いなる田」に由来するということにも、納得。四季折々の棚田の風景を楽しめるのだ。

宿の中心には棚田が広がり、3月末になると棚田は緑一色となるという。田植え時には水を張られ、水鏡のように青空夕焼けを映しだす。秋は稲穂に包まれ棚田前面が金色に! 

客室は棚田ビューの客室20室、露天風呂付客室20室、個性のある離れ5室という構成。いずれも大分が誇る竹細工を生かした設えや、竹かご照明などでデザインされたご当地部屋。

棚田離れには棚田が一望できるピクチャーウィンドウが。我々が滞在したくぬぎ離れにはくぬぎの木々に囲まれた露天風呂とテラスがあり、自分たちだけで過ごしているような静けさだった。隣はドッグランがついた愛犬と過ごせる離れ。滞在中、まったく気配を感じないほどプライベートが守られる空間だった。


圧巻なのは大浴場だ。四季折々の花や紅葉で彩られる由布岳を拝みながら、源泉かけ流しの絶景パノラマ風呂を楽しめる。露天風呂には寝湯もあり、由布院の泉質は化粧品成分に用いられるメタけい酸を豊富に含むため、美肌効果も期待できる。低刺激の優しい温泉なので、景色を楽しみながらゆったりと湯浴みができた。

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