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福知山のソウルフード〈ゴム焼きそば〉&〈薄焼き〉に出合う!

福知山のソウルフードといえば「ゴム焼きそば」が有名ですが、もうひとつご当地流のお好み焼き〈うす焼き〉という町の味があります。この両方を味わうために『お好み焼き めだか』を訪ねます。

明智光秀を祀る「御霊神社(ごりょうじんじゃ)」から5分ほどの距離にある『お好み焼き めだか』。

“ゴムそば”“ゴム焼きそば”と呼ばれる麺は、2021年に閉店した『神戸焼』の初代店主が戦時中に中国・広東省で食べた広東麺を福知山で再現し、焼きそばとして販売したのがルーツと言われています。せいろ蒸しの麺を水洗いして再度蒸す。2度蒸しの手間をかけることで弾力のある麺になり、また輪ゴムの色に似ていることからゴム焼きそばの名が定着したそう。

すでにソースであえたような茶色が2度蒸しされたゴムそばの特徴。最盛期は製麺店がいくつもあったが、今は市内の1店が残るのみ。

「噛み切れない!」なんてことはありませんが、確かに普通の焼きそばとは違う噛み応えのある食感。弾力のあるクセのない麺と豚バラキャベツにシャキシャキ食感が残るもやしがアクセントになりとてもおいしい。焼き加減の絶妙な手練れの焼きそばです。

『めだか』では品書きにある〈焼きそば(茶)〉がゴム焼きそばのこと。元の麺色が濃いのでわかりにくいが、薄味に仕上げてあり、各自お好みで追いソースをする。
豚バラにキャベツともやしの〈焼きそば(茶)〉(750円・税込)。豚キャベツの旨みがゴムそばに絡み、もやしはシャキシャキ食感が残されておりウマい。

もうひとつの福知山の味〈うす焼き〉は、クレープのように薄く伸ばした生地に、粉カツオを振り、刻んだイワシちくわと牛スジ肉の炊いたもの乗せる。これが福知山の定番で、店主の中島千佐子さんが小学生の頃、1950年代にはすでに存在していたようです。

イワシちくわ、刻んだ黒毛和牛のすじ肉をしょうゆで炊いた具材。この組み合わせが定番で70年くらい前にはすでにあったそう。

「福知山でお好み焼きといえば昔からうす焼きのことなんですよ」という名物は、しょうゆの染みたスジ肉とちくわの旨みに焼けた青ネギの香ばしさがよく合う。ビールのおかわりが必要なお味です。千佐子さんは子供の頃からお好み焼き屋さんになりたくて40歳のときに「めだか」を開業。母娘で営むお店は地域の人たちに愛され今年40周年を迎えました。

青ネギのうす焼き〈やさい焼き〉(550円・税込)はひっくり返して表面も焼いたらできあがり。青ネギのほかに豚やイカ、チーズ餅などお好み焼きと同じようにトッピングがある。
具材がピタッと薄焼きにくっついたうす焼き。薄いネギ焼きのようだが、牛筋とちくわ乗せなので味わい濃厚。お好み焼きと同じようにマヨネーズなどをお好みで。
店主の中島千佐子さんと、娘の由香子さん。カウンターだけの小さなお店が近所の人たちに愛され40周年を迎えた。

足立音衛門 本店

住所/京都府福知山市内記44-18
電話/0120-535-411(フリーダイヤル)
営業時間/9:00~18:30
休業日/1月1日のみ
備考/洋館「お城カフェ」10:00~16:00(L.O.15:30)

補陀洛山 觀音寺

住所/京都府福知山市観音寺1067
電話/0773-27-1618
拝観時間/9:00~16:00

お好み焼き めだか

住所/京都府福知山市字裏ノ北栄107
電話/0773-22-3271
営業時間/16:00~21:00、金・土は11:00~14:00の昼営業あり
休業日/木・日・祝

編集/エディトリアルストア
取材・執筆/渡辺美帆、成田孝男
写真/奥田正治

※情報は令和5年4月27日現在のものです。

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おとなの週末Web編集部
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