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かぶと山の麓で大地の恵み、ジャージー牛乳をいただく

久美浜湾を一望するかぶと山の展望台はぜひ足を運びたい場所ですが、その近く、『丹後ジャージー牧場』にも立ち寄ってください。丹鉄のかぶと山駅からも徒歩15分ほど。今年75周年を迎える牧場では、日々おいしいジャージー牛乳を生産しています。併設の『ミルク工房そら』にはできたての乳製品が並び、開店と同時にジェラートやチーズを買い求めるお客さんが次々に訪れます。

牛舎の隣に建つ『ミルク工房そら』ではチーズやバターといった乳製品、出来立てのジェラートを販売。
日本国内では1%ほどしかいないジャージー種のみ40頭ほどを飼育。牛舎や牧場の見学も可能だ。
基本のとれたて〈ジャージー牛乳〉900ml、960円(税込)。脂肪分が多く濃厚でリッチな味わいが特徴。

20年ほど前からはじめたというチーズづくりのシグネチャーといえる商品〈フロマージュ・デュ・くみはま〉は朝どれのジャージー牛乳100%を使用し、乳酸菌と酵母で発酵させたクリーミーなフロマージュです。もともとミルクの味わい濃厚なチーズですが、冷蔵庫で追熟させるとさらにコクと酸味が増す生きたチーズ。スプーンですくうトロトロ加減にリピーターが絶えません。

〈フロマージュ・デュ・くみはま〉右手前・小1,650円(税込)のほかモッツァレラ、リコッタなどのチーズや風味豊かなミルクバター、プリンに焼き菓子も販売している。

また、3代目の平林学さんはイタリア遊学の経験を活かしショップの隣にカフェとピザ窯を増設。「顔の見えるお客さんに売りたい」と人々が足を向けてくれるような場所づくりも積極的です。

平林さんがバリスタを務めるカフェのコーヒーは京都市内の人気ロースターに水と牛乳を渡し、濃厚なジャージー牛乳に合うようブレンドしてもらった特製。水は牛が飲むのと同じ地下水で、「この辺りの水はおいしいんです。うちの牛乳がおいしいのも水のおかげですね」と平林さん。

3代目の平林学さんがバリスタを務めるカフェでは、自家製チーズをたっぷり使った週末ピザが人気。インターネット販売ではピザの冷凍通販も行っている。

こちらではアイスやプリンに使う生クリームも自家製。チーズや生クリームをつくった後には乳清や水分が残りますが、できるだけ捨てる部分が出ないようこれらもまた別の商品づくりに利用されます。「大切に育てた牛たちのお乳を無駄にしたくない」という牛たちへの感謝の気持ちが、おいしい乳製品の数々に生まれ変わっています。

ジャージー牛乳でつくるジェラートは自家製生クリームを使う〈ミルク〉や発酵バターを加えた濃厚な〈リッチミルク〉、丹後の農産品のフレーバーなど十数種類が並ぶ。
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おとなの週末Web編集部
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