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ふんわりと積まれた氷にシロップをとろりとかけたかき氷は夏の定番であり、こめかみ直撃のキーンさえ愛おしい夏の救世主です。今回はガリガリ回す様子も楽しいかき氷の名店を紹介します!

『氷 石ばし』 @三軒茶屋

すっと溶けて体を冷やす昔懐かしの粋な一杯!

風に揺れる「氷」の旗。関東大震災のあとに建てられたという建物も懐かしい。そこで供されるかき氷も、まさに昔ながらだ。「かき氷は暑いときに体を冷やすものだから、咀嚼しないですーっとお腹に収まっていくことが大事」とは店主の石橋久美子さん。確かに口に入れたそばからすーっと溶けて体に入っていく。気持ちいい。

白みつ 600円

『氷 石ばし』白みつ 600円 関東では「すい」、関西では「みぞれ」とも呼ぶ。シンプルにおいしさが伝わる。昔からの器は「体を冷やすのにちょうどいい大きさ」とも

そもそもが今も続く氷問屋。透明度の高いしっかりした氷を「温度を見極めて削る」から先ほどのような仕上がりに。やや小ぶりなアンティークの器がまたいい。シンプルな砂糖だけを使ったシロップの白みつ、別名「すい」を頼むと滲み入るようだ。甘い焼き芋の風味がたまらない安納芋、大人気の紅茶ミルクなどのオリジナルも見逃せない。粋な涼やかさ!

『氷 石ばし』昭和の面影がしっかり残る雰囲気もいい

[住所]東京都世田谷区三軒茶屋1-29-8
[電話]03-3411-2130
[営業時間]12時〜18時
[休日]日・祝、不定休
[交通]東急田園都市線三軒茶屋駅南口Bから徒歩5分

『北斎茶房』 @錦糸町

ふんわり氷に果肉たっぷりのシロップがあふれんばかり

茶房の名前通り落ち着いた佇まい。ゆるりと過ごしてほしいという願いを込めて作られる甘味は、どれもていねいに手がかけられている。素材を厳選し、果実100%で作る果肉入りシロップを使った生熟かき氷。1番人気という「生苺ミルク」には、たっぷりの果肉が入ったシロップと練乳がかかり、崩れ落ちんばかりの迫力。

生熟かき氷 生苺ミルク(練乳がけ) 1350円

『北斎茶房』生熟かき氷 生苺ミルク(練乳がけ) 1350円 食感を残し、いちごの風味とちょうどいい甘さが感じられる果肉たっぷりのシロップだ

いちごの食感と果実感、酸味の強すぎない甘さ。2日間かけて作られ、溶けにくいという氷の食感もシャリリとやさしい。一方で素材の一つひとつに上質なこだわりを感じる「黒蜜きなこ」もいい。徳之島産さとうきびの搾り汁を精製せずそのまま煮詰めた黒蜜。ナチュラルでなんともあと口のいい甘さ。京きなこも味わい深い。まったく食べ飽きないおいしさだ。

『北斎茶房』和モダンな中にもどこか懐かしさを感じる心地よさがある

[住所]東京都墨田区亀沢4-8-5
[電話]03-5610-5331
[営業時間]11時〜18時(17時半LO)
[休日]火
[交通]JR総武線ほか錦糸町駅北口から徒歩9分

撮影/小島昇、取材/池田一郎

2023年8月号

※2023年8月号発売時点の情報です。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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おとなの週末Web編集部
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