旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は?
文/おと週Web編集部、画像/写真AC
■クイズの答えは……
正解:花にら
難易度:★★★★☆
観賞用には毒が……
にらといえば葉を食べる葉もの野菜というイメージが強いかと思います。しかし、にらは茎と花が咲く前のつぼみも美味しくいただける野菜なのです。
葉っぱを食べるにらを葉にら、または、青にらと呼ぶのに対し、茎とつぼみを食べるにらは花にらと呼ばれます。
通年流通している葉にらと比較すると生産量が少ないこともあり、高級食材とされています。 葉ニラに比べて、香りは穏やかでシャキシャキとした食感が特徴で、炒めものやスープ料理に最適の食材です。
中国料理ではお馴染みの食材ですが、中国でも葉にらと比較すると高値で取引きされているようです。また、ベトナム料理の「花鍋」の定番の食材としても知られています。
露地栽培のものは4月頃から10月頃にかけて出荷されますが、美味しさが増す旬の時期は、5月~9月頃といわれています。
注意したいのは、花にらには観賞用と食用があり、観賞用には毒があるというところです。一般的には観賞用はハナニラとカタカナ表記をされることが多いようです。
観賞用と食用の見分け方ですが、観賞用のほうは1本の茎に1輪の花しか咲きませんが、食用はねぎ坊主のような丸いつぼみを持ち、1本の茎にたくさんの花が咲きます。香りはどちらもにらの香りがするため、香りで判断してはいけません。
また、鑑賞用の花びらは、白や紫、黄、ピンクなど色とりどりであるいっぽう、食用のものの大半は、白い色をしています。
家庭菜園などで育てる場合は、食用であることをしっかり確認するようにしましょう。