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「おとなの週末」2023年9月号の取材で、新宿の良店を探すべく調査を続けた、肥田木、井島、菜々山、藤沢のライター陣と編集戎が集結。約1ヶ月の調査結果を報告しました。そこから見えた、新宿の清く、正しく、おいしい過ごし方をお教えします。

歌舞伎町中心に周辺をドーナツ型にまわるべし

最新店も昭和な店もトホホも人情味も新宿“らしさ”を堪能

戎「さて、本誌としては久しぶりの新宿特集でしたね」

菜「噂の東急歌舞伎町タワーもできたしね」

戎「いやあ、歌舞伎町の風景は変わったかなぁと思って行ったらなんのなんの。ゴジラ前の通りはゴミゴミしてるし、いろんな呼び込みもいるしで、やっぱ苦手だなぁと思いながら連日通っていました」

肥「やっぱり、そこは変わらず、なんだね(笑)」

藤「で、歌舞伎町タワーはどうでした!?気になる!!」

『東急歌舞伎町タワー』歌舞伎町の新たなシンボルとして2023年4月14日に誕生。高さは約225m。地上48階、地下5階。上層にはラグジュアリーなふたつのホテル、下層部は前身の「新宿TOKYU MILANO」のDNAを引き継ぐ斬新なエンターテインメント施設が数々。天に吹き上がるような外観はかつて広場にあった噴水がモチーフだ

戎「覆面調査では久々の苦行。その顛末は記事(第1回第2回第3回)をご覧いただくとして“いつもおいしいものが食べられてうらやましい”とよく言っていただきますけど、毎回そうでもないんだよと言いたい(笑)。味の問題はさて置いてもコスパが悪い。外国人観光客向けなんでしょうか」

藤「よくテレビで見かけて、楽しそう〜、って思っていたけど、やっぱそういう感じなんですか」

戎「ただ、このビルすべてがダメというわけではなくて、いいところもちゃんとあるんですよ。上の階に上がるほどにラグジュアリー感が増し、味も雰囲気もアップ。ここが歌舞伎町であることを忘れさせてくれます」

肥「ふむふむ、じゃあ読者のみなさんは、横丁エリアでなく、上階エリアに行ってみて、ってことね」

戎「そうです。さらに言っちゃえば、歌舞伎町はチェーン系も多く、雰囲気的に読者は近づきにくいのではないかと。その周辺には西新宿があって、東は1丁目、南に新宿3丁目から新宿御苑がある。やっぱりこのへんはおいしい店が多いですよね。『新宿はドーナツ型にまわれ!』が鉄則かも」

肥「それよそれ!西新宿とか東新宿のあたりまで足を延ばしてみるとイイ店発見。ここ数年でオープンした新店系では『めしやヒロキ倶楽部』『新宿 六』『七福八郎』なんかがおすすめ。街や飲食業を盛り上げようと若いリーダーががんばっていたよ。どの店も料理がひと捻りしていて、接客も明るく爽やか!これから楽しみ&応援したくなる店揃い。あと『シャルトロ』は最近行ったビストロの中で上位に入るお気に入り。またすぐ行きたい、いや行く」

戎「古参のお店も取材されてましたよね?」

肥「そうそう、今年40周年という『のだぴん』は10年ぶりに行ったけど、味も雰囲気もそのままでホッとする。『上燗屋 富久』も先代が亡き後、長年常連だった女性たちが受け継いでいて、お客さんとスタッフが皆で店を守っているストーリー性も含めてホントにイイ店。この2軒は、昭和よ、昭和!居心地がいいの」

『魚と心の居酒屋 のだぴん』のだぴん海鮮軍艦 480円 スペシャル(+ウニ) 680円 海鮮軍艦はボリューム満点。スライスして揚げた椎茸をポン酢醤油と玉ねぎで味わう「椎茸たたき」も人気

藤「私が担当した老舗記事で取材した『千草』も常連さんが受け継いでいます。こうやって残っていくのはホントに素晴らしいです」

戎「どのお店も長く続いてほしいなぁ」

藤「あと老舗店を調べるのに1960年代の新宿地図を見てみたんですけど、当時は喫茶店がすごく多かったみたい。他にも書店や、劇場、映画館とかレコード店が昔からあったことがわかって文化的な街だったんだなというのが発見でした。『DUG』のようなジャズ喫茶がこの街で生まれ、今でも続いているのも必然なのかも」

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新進気鋭店がアツい!西〜東新宿に美味あり...
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おとなの週末Web編集部
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