旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。 さて、今回のテーマとなる食材は? 文/おと週Web編集部、画像/写真AC 【今月の旬食材は?】いま1年で…
画像ギャラリー旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は?
文/おと週Web編集部、画像/写真AC
■クイズの答えは……
正解:海ぶどう
難易度:★★☆☆☆
別名は「グリーンキャビア」
海ぶどうはイワズタ科イワズタ属に分類される海藻です。太平洋やインド洋の熱帯・亜熱帯域など、温かい海域に分布していて、日本では九州南部から南西諸島に多く分布しています。
正式な名前はクビレズタですが、ひとつの房に多くの粒がついている様が果物のぶどうの房に似ていることから、海ぶどうと呼ばれています。また、プチプチした食感から、グリーンキャビアと呼ばれることもあります。
海ぶどうは沖縄の特産品として知られています。昔は天然ものも多くとれたのですが、乱獲の影響もあり、天然ものの収穫量は激減。そのため、スーパーなどで販売されている海ぶどうのほとんどは養殖ものとなっています。
海ぶどうの魅力は、プチプチとした食感とほのかに感じる塩気、そして磯の香りです。ただし、とてもデリケートな食材なので調味液の使い方には注意が必要です。調味液に浸してしまうと粒がしぼんでしまって、プチプチした食感が失われてしまうからです。そのため、調味液は別皿にとってつけながら食べるようにしましょう。
和え物などにするときも食べる直前に和えて、和えた後は早めに食べるようにしましょう。
温かい海に生息することから夏が旬と思われがちですが、粒が大きく、びっしりと粒がつくのは10月頃~12月頃にとれるものです。しかし、産地以外では気温が低くなると流通段階で粒がしぼんでしまうおそれがあるため、気温が低くなりすぎない10月や11月あたりが一番美味しくいただけると時期といえます。
美味しい海ぶどうの選び方
粒にハリがあり、粒が密集しているものを。しぼんだ粒が多かったり、粒が黒っぽいものは傷んでいたり鮮度が落ちているおそれがあるので避けましょう。
なかには、緑色ではなく無色の粒が混ざっていることがありますが、その理由は、日光に当たらないことで葉緑素が減ってしまったためです。そのため、鮮度や味の良し悪しには関係ありません。
前述のとおり、海ぶどうはとてもデリケートな食材なので、保存方法にも気を遣いましょう。とくに、冷蔵庫での保存はNG。温かい海で育つ海藻なので、15℃以下の低温になると粒がしぼんで鮮度が落ちてしまいます。
保存するときの最適温度は20~23℃です。常温保存の場合の賞味期限は3~5日といわれていますが、プチプチの食感を楽しみたいなら、購入したらできるだけ早めに食べるようにしましょう。
ちなみに、長期保存用として塩漬けにしたものも販売されています。
海ぶどうの注目栄養素
カルシウム、鉄分をはじめとしたミネラルを豊富に含んでいることが最大の特徴です。カルシウムは骨の材料となるミネラルで、骨を丈夫にして、骨粗しょう症を予防する作用があります。また、カルシウムの働きを助けるマグネシウムも豊富なため、より効率的に骨の形成を促すことができます。
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