「美味しい、コスパがいい、近くに欲しい」
編集部員は「美味しい、コスパがいい、近くに欲しい」を連呼。確かに、普段はファストフードを食べない私も、家の近所にあったら結構通っちゃうだろうクオリティだ。
他のファストフード店やコンビニに行くより断然いいのではと感じた。ヨーカドーの中だから買い物の間にひと休みという使い方もできる。
なお、季節限定メニューとして「冷やし中華」650円)と「かき氷」(200円)、「かき氷フラッペ」(350円)が始まっていた。
こういう季節限定メニューがいろいろあるのも、飽きさせない企業努力が感じられてとっても素敵だ。
「ポッポ」の未来予想図とは
先に触れた通り、セブン&アイ・ホールディングスは2023年3月、イトーヨーカドーの首都圏への集中を掲げ、3年間で32店減らす方針を発表。2024年8月閉店予定の青森店と10月閉店予定の弘前店(いずれも青森県)の「ポッポ」では、クレープ(青森店は一部)やクレープを使ったサンデー(弘前店のみ)を展開している。
実はこの「クレープ」、3月12日に閉店した南松本店(長野県)の3店舗のみで提供していたもの。青森の「ポッポ」が無くなってしまったら、もう2度と食べられない可能性が高い絶滅危惧種のメニューだ。
さらに「焼きもち」(120円〜)は弘前店、石巻あけぼの店(宮城県・2025年3月頃閉店)、八戸沼館店(青森県・2024年8月頃閉店)、竜ケ崎店(茨城県)の限定メニューだ。竜ケ崎店以外のイトーヨーカドー店舗は閉店するとされている。
青森在住の友人からは閉店のニュースが出た後、県内の「ポッポ」はしばらく混雑していたと聞いた。5月6日に福島県内唯一だった福島店は閉店。長蛇の列でポテトフライなどは早々に売り切れてしまったらしい。
ある日訪れた木場店は大手ファストフード店などが軒並み入るなか、「ポッポ」は引けを取らないほど並んでおり、なかなかの人気店。
行けるエリアの「ポッポ」ないしイトーヨーカドーの継続を願うべく、これからは通いつつ、夏までには青森への旅行の計画を立てたいと考えている。
文・写真/市村幸妙
いちむら・ゆきえ。フリーランスのライター・編集者。地元・東京の農家さんとコミュニケーションを取ったり、手前味噌作りを友人たちと毎年共に行ったり、野菜類と発酵食品をこよなく愛する。中学受験業界にも強い雑食系。バンドの推し活も熱心にしている。落語家の夫と二人暮らし。