旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。さて、今回のテーマとなる食材は? 文/おと週Web編集部、画像/写真AC 【今月の旬食材は?】いま1年で最…
画像ギャラリー旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は?
文/おと週Web編集部、画像/写真AC
■水分補給に!?
正解:水なす
難易度:★★★☆☆
生で食べるのがおすすめ!
水なすは、丸なすのひとつです。全国的に生産されていますが、大阪南部の泉州地方で生産されている「泉州水なす」はとくに有名で、ブランド野菜となっています。「泉州水なすの浅漬」は、大阪府の郷土料理として知られています。
普通のなすより水分量が多いことが最大の特徴で、実を手で握ると水がしたたり落ちるほどです。また、アクが少ないため、生でも美味しくいただけることも特徴です。
水分量の多さゆえ、昔の泉州地方の農家は、田畑の片隅に水なすを植え、畑仕事の合間に水なすで水分補給をしていたといわれています。
収穫時期は4月から11月頃と長めですが、旬の時期は夏。6月あたりから本格的な旬の時期となります。
水なすは皮が薄く、肉質が柔らかく、水分量が多いため、表面に傷がつきやすく傷みやすいという難点が……。そういったことから、栽培に手間がかかるため生産量が少なく、価格も普通のなすよりもかなり高めです。
とくに「泉州水なす」は、選別基準が厳しいことから、最高級品は夏の間しか出回らないという希少なものとなっています。
普通のなすのように加熱調理をしても美味ですが、フレッシュなものが手に入ったら、ぜひ生で!
ヘタを切り落としたらお刺身のようにしょうゆをひと垂らし! 水なす特有のジューシーさと甘さを堪能できます。かつお節やすりごまをかけたりするのもおすすめです。
ぬか漬け、塩漬けなどの漬物にしてもよし。生のまま食べるほうが水なすのよさを活かすことができます。
美味しい水なすの選び方
水なすは鮮度が命です。
ツヤは鮮度を見分ける大きなポイントとなります。ツヤがないものは鮮度が落ちている証拠です。たとえ鮮度がよくても、ツヤのない水なすは水分量が少なく、皮や肉質が硬めの可能性大。スーパーで見かけたら、できるだけツヤツヤのものを選びましょう。
また、ヘタの部分に硬く鋭いトゲがたくさんあるものほど鮮度がよいといわれます。
水なすの注目栄養素
水なすの90%は水分と糖質で占められています。
注目したいのは、皮に含まれる鮮やかな紫色の成分「ナスニン」です。この成分はブルーベリーなどの紫色の色素成分である「アントシアニン」という天然色素の一種です。
強い抗酸化作用をもつとともに、コレステロール値を下げて動脈硬化を防いだり、血圧を下げる作用が期待される健康効果の高い成分です。
↑上記にそのほかの「旬食材」をまとめていますので、ぜひご覧ください。