大切なのは「誰かのために何かをした」という事実
相談者の方も、誰かに思いやりのある行動をしたという事実を、もっと胸を張って思うべきだと思います。相手がどんな反応をしたとしても、行動をした事実は変わらない訳ですから。
気遣いに正解なんてないんです。どうすべきだったのか誰にも分からない。それは、あくまでも受け手の気持ちの話ですからね。
だから、自分の良いと思うことをやるしかない。上手くいかなかったと自分で思ってしまっては勿体無い。
見返りを求めない誰かへの行動は何よりも尊いものだと思うから。
強いて言うのであれば、いきなり声をかけて驚かれたのであれば「あの、すみません」と小さい声で気づかれるように声をかけたりすると、驚かれるという要因は少なくなるかもしれません。
おっしゃるように、最初から立っている、という選択もあるかもしれません。
でも、大切なのは誰かのために何かをした、という事実。相談者の方が誰かのために行動をしたとことは、誰にも変えられない。
これからも、後ろめたさを感じずに、自信を持って、席を譲ることに限らず、素敵な気遣いをしてあげられたら良いですね。
公共交通機関で巻き起こる“論争”~担当編集者からのひとこと~
数年前になりますが、高齢の祖母を連れて電車に乗ったところ満席だったので、しばらく2人で優先席の前に立ってみたのですが席を譲ってくれる人は現れず、結局、座っている人に声をかけたことがあります。
優先席に座る理由は、ぱっと見ではわからないことも多いですから、「もし可能な方がいらっしゃれば……」といった具合に、嫌味ともとれる言い方になってしまったのですが、すぐに座っていた全員が「あ、大丈夫です、どうぞ」と言って席を立ってくれました。
ありがたいと思いつつ、「そちら側から譲ってくれれば、あんな嫌な言い方をしなくてもよかったのに……」と、悲しくもなりました。
公共交通機関には、「優先席に座る・座らない」の他にも、様々な“論争”があると思いますが、最近だと、混雑した車内で、頑なにスマホをいじるのをやめない人が気になります。
本人は周囲に迷惑をかけない範囲で操作しているつもりなのでしょうが、「前のお兄さん、狭い空間でスマホを見るために、首を後ろに傾けていることで、あなたの後頭部が、ずっと私のおでこに当たってるんですよねぇ」とか、「後ろのお姉さん、何か文字を入力しているのでしょう、私の首にずっと小刻みにスマホが当たっていて、地味にくすぐったいんですよねぇ」などと、心の中でぶちぶち言う日々です。
私が短気なのでしょうか……。
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前田裕太(まえだ ゆうた)
1992年8月25日生まれ、神奈川県出身。愛媛県の名門、済美高校野球部の同期である高岸宏行とのお笑いコンビ「ティモンディ」のツッコミ担当。趣味はサッカー観戦、読書。テレビ番組で画力を披露したり、複数メディアでコラムを執筆するなど、マルチな活動で注目を浴びている。
ティモンディ
高岸宏行・前田裕太によるお笑いコンビ。コンビ結成は2015年、グレープカンパニー所属。高岸のポジティブなキャラクターや、二人の野球経験と身体能力などがバラエティ番組で引っ張りだこに。コンビの野球経験をいかしたYouTubeチャンネル『ティモンディチャンネル』の登録者数は約28万人。