GACKTと社長をつないだホタテなど海鮮系を実食
まずは、「極ほたて3種セット(燻油漬け、焼き、ソフト)」(5980円)から。
くー! しょっぱなからお酒のお供にしたくなる! 噛みしめてプツッとほどける、ホタテの繊維の舌触りがなんとも後を引く。
「ほたて燻油漬け」は、創業130年の老舗店が試行錯誤を重ねて開発し、今年で発売60周年になるロングセラー。ぎゅっと閉じこめられた燻製香を、なめらかなオイルづたいに感じて余韻が残る。
「銀の殻舟(ソフト貝柱)」は、ソフト仕上げの製法によって、柔らかさと繊維感という両極な感覚を実現。引き算の美学によって、塩味が活きている。
「ほたて関白(焼き帆立)」は、焼き上げられた香ばしさによって、ホタテの持つ旨みが幾重にも広がる、あっさり塩味だ。
続いては大皿盛りのお刺身たち。
どこから箸を伸ばそうか、迷ってしまうのもうれしいもの。
大皿の右から時計回りに、ボタンエビ、活ほたてとヒモ、北海シマエビ(チルド)、北海シマエビ(冷凍)、みやぎサーモン(養殖)、アタカマソルトサーモン(養殖)となっている。
「ボタンエビ」は、ブリンとせり出した身の大きさ! アラフィフの美容意識に嫉妬心をつけるほどのハリとツヤが、見た目からも迫ってくる。
濃密に舌をとろけさせる身の甘さと、頭をのぞいてチュッといただく味噌の官能。しんしんと寒冷な海域に、ひっそり花咲くボタンエビのかわいらしさよ。
オホーツク海で夏に漁獲される「活ほたて」は、稚貝を放流する「地撒き式」のもの。天然に近い環境でのびのび育った経歴から、絶妙な食感を楽しめる貝柱に成長。
「ヒモもぜひともお試しいただきたく!」とパワープッシュされてうれしく口にしたところ、クリックリッと歯にあらがう弾力と活きの良さが、ほのかな塩味を後押ししてくれた。
「北海シマエビ(チルド&冷蔵)」は、目にも鮮やかなくっきりとしたボーダーに、弾力ある身が映えているのも、漁獲後すぐに浜茹でされているから。夏頃の旬の時期だけ提供されるチルドは、嚙み心地に応じて旨みがするする出る逸品。
驚いたのが、冷凍ものの強い甘み。どうしてもチルドと比較して辛口になりそうなところ、私は「冷凍もの観が変わる!」と思ってしまいました。
そして、「みやぎサーモン(養殖)」。宮城県気仙沼を産地とする銀鮭は、国内シェアの9割を占め、その水揚げが初夏のころと今が旬。脂乗りがふくよかで、口の中にコクが残ります。
一方、チリ産の「アタカマソルトサーモン(養殖)」は3種類ある鮭のグレードのうち、最上級のプレミアムグレードのものを使用。
漁獲15時間以内に真空凍結させて加工処理されているため、繊維の損傷やドリップが最小限に抑えられている。ちゅるんとした食感がみずみずしい。