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大分を選んだ理由は「一目惚れ」

移住先が大分県になったのには、本当に良い出会いがあったからだそうです。

休場:大分県には一度も行ったことがなかったんです。とにかく東京から出たいという想いを持ちつつ、寒いのは苦手。だから東京以北や北陸は無理だなぁ……と。それで山の暮らしがしたい。海に近いといいなぁ。美味しいお魚を食べたい!……という感じで、瀬戸内から九州の海沿いのエリアに照準が狭まりました。そこから空き家バンクで検索。条件を満たしていくと大分県と宮崎県が抽出されたのですが、宮崎県は登録物件が少ない。ということで大分県から探し始めたんです。佐伯、宇佐、臼杵と見て、最後が豊後大野市でした。豊後大野市の物件は当初は違う物件を見ていたんですが、担当の方にこの場所をご提案いただいたんです。その時、「ここだ!」という感動の出会いに。

一目惚れした印象だったという休場さん。

休場:最初から私の頭の中に移住先のイメージをイラスト化していたんです。ここに沢が流れていて、畑があって、田んぼがあって、家には縁側があって……という感じで。それがまさにここにあったんです。

描いていた移住先のイメージに合致した家。右手にはまだ手を入れなければならない蔵もある
いくつかの種類のカエルが生息しているそうだ
平坦な田畑から一足奥に入った山の中腹にある静かな一軒家
至る所にカエルの影が。まさにカエル専門家の家

さらに、後押ししてくれる出会いもあったという。

休場:実際に見にきて、ほぼ即決でした。さらにもう一つ、決め手となる後押しがあったんです。それは担当いただいた市役所の職員さん。まちづくり推進課の方。良いところだけでなく、悪いところもいろいろとお話しいただけました。「豊後大野に来ていただくのはたいへん嬉しいけど、一年ぐらい様子を見ましょうよ」……とか。一歩引いた視点で、こちらの身になって考えてくれていました。今思うと、この人だったから……みたいな感じ。決め手の大きな一つですね。

1町弱(3,000坪)の山の斜面に面し鬱蒼とした林の中にひっそりと佇む一軒家という印象だったそうだが、今はその斜面の木立は全て伐採されて、日差しがたっぷりの環境に変わっているのだそうで……

休場:ここは元犬飼町長の家で、その息子さんである大家さんは元高校の地理の教師。自然観察指導員などもされている方で、こちらの想いに寄り添ってくれて、いろいろと自然のことも教えてくれる先生なんです。元々この土地は段々畑やみかん畑があり、小川も流れて蛍も飛んでいたとか。沢ではうなぎも獲れたり、カニなども獲れて……と。まだ移住して1年ちょっとですが、この斜面のひらけた土地にそうした自然環境を取り戻したいと思っているんです。湧水もありますし、大きな夢にはなりますけど、将来的にはビオトープを作りたいと思っています。

休場さんの大家さんである大塚哲郎さんは、自然のことにも詳しい
自宅前の斜面には、さまざまな植物が自生している
木立を伐採したばかり。休場さんの夢はこの斜面一体をビオトープにすること
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移住をして感じたギャップ...
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おとなの週末Web編集部
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