艶やかな餡が絡む王道中華の洗練されたひと皿『中華料理 岳陽(がくよう)』@入谷
通り過ぎてしまいそうな狭い間口から中へ入ると、ほぼカウンター席の店内には鍋を振るう音がガッコンガッコン響く。ひっきりなしに鳴る電話は出前の注文だ。パワフルな活気に圧倒されつつも、厨房から繰り出される料理にハッとした。中華の王道まっすぐの洗練された味わいなのだ。
肉ダンゴ 1350円
「肉ダンゴ」もそのひとつで熱々をハフッとやれば、ふんわり優しい口当たりから、なめらかに挽いた豚肉のコクが膨らんでくる。艶めく甘酢は酸味の角なくおだやかだ。しかもひと皿に10個〜11個も付くという大ボリューム!
「前は専門学校が近くにあって学生さんも多かったからね」と今も店に立つ初代。庶民的な風情と繊細な味、予想外のコントラストに一度で心を掴まれた。
2代目 深澤和孝さん「どれも盛りだくさんなので、残ったら持ち帰りもOK」
[住所]東京都台東区下谷1-13-10
[電話]03-3841-8682
[営業時間]11時〜21時(20時40分LO)※土は〜20時(19時40分LO)
[休日]日・祝
[交通]地下鉄日比谷線入谷駅2番出口から徒歩3分
撮影/石井明和(龍朋)、浅沼ノア(栄光軒)、小島昇(秀永、岳陽)、取材/菜々山いく子(龍朋、栄光軒、秀永、岳陽)
※2024年12月号発売時点の情報です。
※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。
…つづく「町中華の隠れた名物はカレーだ!【厳選】東京の2軒」では、町中華で見つけたカレーを覆面調査隊が実食レポートします。