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『おとなの週末Web』は、手料理の魅力も紹介しています。中でもお酒好きなら、お供になる肴にもこだわりたいところ。自宅で作った様々な料理で「おとなの週末」を楽しんでいる年金生活の元男性編集者が、二十四節気に合わせ、自慢の酒肴を紹介します。連載第3回の「大寒」編「やっぱり「平野レミ」はスゴイ…!絶品「旬のしじみ・紹興酒漬け」が超簡単につくれちゃう「最強レシピ」を試してみた」に続く「立春」編です。

立春の頃に出回るふきのとう

2025年の暦では、2月3日が「立春」です。けれど、昨年(2024年)は4日が立春でした。同様に立春の前日と決まっている「節分」(大寒の最終日)も、年によって日が動くのです。これはどのような仕組みで決まるのでしょうか――。

これを決めているのは太陽の周りを回る地球の動きです。

立春は、1年を季節感に沿って24に分けた生活暦「二十四節気」の一つですが、正確には太陽の周りを楕円のように1周している地球の動き、「黄道(きどう)」に沿っています。

暦のうえで1年は365日ですが、実際は365日と6時間ほどかけて、地球は太陽の周りを回っています。この軌道上で地球から315度の位置に太陽がくるタイミングが立春です。そのため、必ずしも一定ではなく、1年に6時間ごと遅くなっているため、うるう年で調整をしても、ずれてしまう年が現れるということです。このように、二十四節気の各節気も年により、日にちが変わるのです。

ちなみに、日本の国立天文台には「暦計算室」というウエブがあり、二十四節気のタイミングを「日時分」単位で知ることができます。

いずれにしろ、立春が春の入り口であることに変わりはありません。八百屋さんの店先には、菜の花が並び、九州からは新じゃがも出荷される季節。この時期のオイラの楽しみは「ふきのとう」です。山菜の一つ・ふきの花芽で、漢字では「蕗の薹」と書きます。

その鮮烈なほろ苦さは「ふき味噌」にすると際立ちます。道の駅などに立ち寄ると、よく瓶詰めになったものが並んでいる、アレです。もともと山里などの土があるところに勝手に出てくるものなので、元手がかかりません。それを、地元のおばあちゃんが手作りして並べているような「田舎の総菜」なのです。

こいつがたまらなくうまい。たとえると、味噌に春が閉じ込められているような味わいです。おにぎりの具にもなりますが、酒と一緒にちびちび味わうのもオツなものです。

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「ふき味噌」の作り方...
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おとなの週末Web編集部
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