蒲田・川崎の“ガチ中華”5選 ガチ度★2以上のハイレベル店がズラリ! 蒲田駅前ビル地下には「四川」が広がっていた

中国人が本場そのままの味を提供する「ガチ中華」。町中華のようなキャッチーなフレーズで瞬く間に定着したものの、実際に行ったことがない方は多いのでは。そこで、ガチ中華がひしめく蒲田・川崎で実食してきました。県をまたいでのガチ中華行脚を行ったのは、ライター・カーツさとう。朝食からディナーまで大陸を巡るが如く食べ歩きました!

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中国人が本場そのままの味を提供する「ガチ中華」。町中華のようなキャッチーなフレーズで瞬く間に定着したものの、実際に行ったことがない方は多いのでは。そこで、ガチ中華がひしめく蒲田・川崎で実食してきました。県をまたいでのガチ中華行脚を行ったのは、ライター・カーツさとう。朝食からディナーまで大陸を巡るが如く食べ歩きました!

夜は台湾居酒屋に、庶民的屋台料理を朝食で満喫!『喜喜豆漿(シーシードージャン)』ガチ度★★@蒲田

「鹹豆漿」以外にも「麺線」(880円)に「魯肉飯」(430円)、「鶏肉飯」(430円)といった台湾でお馴染みの軽食。カキのオムレツ「オアチェン」(900円)に台湾のフライドチキン「大鶏拝」(810円)など台湾夜市の名物料理も。

ちなみに後述する「油條」は220円。「蛋餅」は450円なり。台湾式ハンバーガーも豚・鶏・卵と3種あって各430円。

鹹豆漿(シェントウジャン)単品520円

『喜喜豆漿(シーシードージャン)』「鹹豆漿(シェントウジャン)」は単品520円。単品450円の「台湾ソーセージロール」とのセットだと20円お得な950円
『喜喜豆漿(シーシードージャン)』店内はポップな台湾ムードで入店もしやすい

[住所]東京都大田区蒲田5-1-5博千ビル1階
[営業時間]9時〜14時
[休日]月、不定休

香港風街食堂のがっつりご飯で満腹必至!『港味(ゴンメイ)』ガチ度★★★@川崎

香港感満喫の焼き物が白米にのる皿は、1種の焼き物がのる「釜焼きチャーシューご飯」と「釜焼き鴨ご飯」がともに1000円。「広東風焼き肉ご飯」(1100円)、「蒸し鶏肉ご飯」(950円)など。「海老ワンタン麺+ミニ丼」(1080円)、「香港焼きそば」(900円)も気になる。なお、この記事の料理は11時~15時のランチメニューです。

三種盛りご飯1500円

『港味(ゴンメイ)』「三種盛りご飯」(1500円)は卵スープに杏仁豆腐、冷奴付き
『港味(ゴンメイ)』

[住所]神奈川県川崎市幸区幸町2-680-7
[営業時間]11時~15時、17時~22時半
[休日]無休

鴨血に牛蛙!ビル地下で発見!ガチ中のガチ中華『兄弟(ションディー)』ガチ度★★★@蒲田

蒲田の駅から歩いて3分のビルの地下にこんな四川が広がっていようとは!ガチ中華を食べ歩くんなら、食材からしてガチなモノを食べねばと入店した店でしたが、ガチ度高い牛蛙の料理だけでも3種あるというありがたきガッチガチ。さらに食材以上に、味わい、そして特に食べる前から漂ってくる香りもガチでした。

兄弟鴨血の料理1980円

『兄弟(ションディー)』店名を冠するだけあり感涙の味「兄弟鴨血の料理」(1980円)
『兄弟(ションディー)』

[住所]東京都大田区西蒲田7-4-6シティ蒲田地下1階
[営業時間]11時~15時、17時~23時半
[休日]火

アヒル充実!接客の良さも好印象の新店『回味(ホウェウェイ)』ガチ度★★★@川崎

川崎のイタリア風モール「ラチッタデッラ」の裏の一角は中国でした。ガチ中華が何件も営業するこのエリア。日本人なら一瞬「アウェイ感強し」と思うかもしれない店内のムードだが、お店の人は日本人にもいたってフレンドリー。世情的にも、早くこのようになってほしいと願いつつ、舌鼓を打つ。

アヒル頭500円

『回味(ホウェウェイ)』アヒル頭 500円
『回味(ホウェウェイ)』

[住所]神奈川県川崎市川崎区小川町15-9・2階
[営業時間]11時~23時
[休日]月(祝日は営業)

奇跡の共演!臭豆腐×豚骨ラーメン『臭豆腐麺(チョウドーフメン)』ガチ度★★★@蒲田

ガチ中華でもハードル高めの臭豆腐を日本式の醤油豚骨ラーメンと合体させた“ネオガチ中華”と呼びたい料理を供するお店。客層はラーメンマニアの日本人かと思いきや、中国の方と思われる方が多く、あちらの方、昼から臭豆腐が食べたいんだなァ~と痛感。日本人もハマれば抜けれぬ味。

臭豆腐×豚骨ラーメン

『臭豆腐麺(チョウドーフメン)』スープの中には煮た臭豆腐。そしてトッピングに揚げた臭豆腐と豚皮に豚腸
『臭豆腐麺(チョウドーフメン)』

[住所]東京都大田区西蒲田7-1-5宮本ビル1階
[営業時間]12時~14時半、18時~21時
[休日]木、不定休

朝から晩までガチ三昧!新局面が見えた店も発見

蒲田&川崎。いわずと知れた京浜地区を代表する通好みスポット。飲食はオールジャンルでガチ度高めなエリアであるからして、当然のように中華のガチも豊富なのだ。だからこそ、今やガチ中華の代表格料理「麻辣湯」と「羊串」をあえて外したガチ勢を食べ歩いてまいりました。

まずはジャブ代わりにライトなガチ中華から、台湾の庶民的朝食メニューを提供する蒲田の『喜喜豆漿』。 塩味の豆乳スープ「鹹豆漿」を銀色のレンゲですすりつつ、揚げパン「油條」や卵のクレープ「蛋餅」を食べれば、蒲田の街が台北の西門町に見えてくる。

続いて台湾から大陸に渡り、香港式の昼食はいかがでしょうか?

川崎の広東料理『港味』。そもそもが店名の港味って、北京語でも広東語でも「香港の味」って意味ですからね。香港の町食堂のメニューで見かけるような豚や鴨の焼き物……中国料理の技法でいう所の「焼(※焼の漢字は本来、火編に考)」で調理されたテリッと光る肉が、ご飯の上にダイナミックにドンとのったひと皿をワシワシとかっこめる。

釜焼きの叉焼に、これまた釜焼きの鴨。そして蒸し鶏肉(この上に載ったネギダレがまたシンプルだけどガチっぽい)の3種がのった「三種盛りご飯」で、こいつァ昼から好満意(大満足の意)!!

さぁ~大陸を北上し四川へ。ガチ度もグッと上がってくる蒲田の『兄弟』だ。ここには辛い&痺れ味好きかつ、内臓マニアならば中毒になること請け合いの料理に遭遇。「兄弟鴨血の料理」だ!奥深く味わい濃厚な「麻辣」な汁の中に入る鴨血の煮凝りと腸、タン、ハツモト、センマイなど大量のホルモン類。辛さに流れ落ちる汗を拭くのも忘れ、むさぼり食らう興奮でした。

『兄弟』兄弟鴨血の料理1980円

『兄弟(ションディー)』迫力の内容!

さらに大陸を北上。かつて長安といわれ唐の首都だった西安の料理を供する『回味』は川崎のお店。この『回味』という店名。ムスリムの「回教」関係と思いきや、なんと「味の余韻」という意味。この時点で旨そう。

店内に北京語が響きわたるガチガチムードの中で、アヒルの頭や首の焼き物。パンではなくパイで肉を挟んだ西安風のハンバーガーに漢字の画数ナンバーワンでお馴染みのビャンビャン麺をどうぞ!

『回味(ホウェウェイ)』旨辛油まぜ極太麺850円

『回味(ホウェウェイ)』ビャンビャン麺は「旨辛油まぜ極太麺」(850円)とメニュー表記

そして最後に登場は“ネオガチ中華”ともいえる蒲田『臭豆腐麺』。ガチ中華のクセ者・臭豆腐と日式ラーメンの合体技ラーメンの店。実は昼にサクッと食べられる店は少ない臭豆腐を昼から気軽に味わえ、中国人に大人気で驚いた。

京浜地区のガチ中華は、もはや新ガチ時代に入りつつあった!

取材・撮影/カーツさとう

2024年12月号

■おとなの週末2025年2月号は「醤油ラーメン」

『おとなの週末』2025年2月号

※2024年12月号発売時点の情報です。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

…つづく「【保存版】絶品ラーメンのある町中華5選! スープまで飲み干したくなる完食必至の逸品」では、絶品麺料理のある町中華を覆面調査でレポート。最強の餃子ベスト3店を発表します。

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