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「クラレちゃん」がCMで人気者に

高い保温性があって軽く、美しい光沢がある「アルパカ」の毛は、マフラーやコートなどに使われる高級繊維です。素材よりも、アルパカ自体が日本で広く知られるようになったきっかけは、CMでしょう。

化学メーカーのクラレは2008年、企業広告キャンペーンとして「ミラバケッソ」(※「未来に化ける新素材」の意)シリーズ(2007~17年)のテレビCMに、新たなキャラクター「クラレちゃん」を起用しました。それが、アルパカでした。

当時のプレスリリースには、「スタッフのCM制作意図」として、次のようなコメントが載っています。
「CMプランニングを行いました。そして、その重要な役割を担ったのが、世にも不思議な動物アルパカです。インパクト大の姿ですが、あまり日本では知られておらず、一目見たら忘れられません」

モコモコした白い体毛に覆われた愛らしい姿が、観る者の心を癒します。プレスリリースに書かれた「撮影ウラ話」によると、CMで共演した女優の成海璃子さんの第一声は「かわいいー!」だったとのこと。実際、その可愛さがお茶の間の心をつかんで人気者に。アルパカの知名度も、飛躍的に上がりました。

日本へは、1976年に

CMに登場したアルパカは、那須アルパカ牧場(栃木県那須町)で飼育されていました。クラレちゃんは、初代から10代まで。初代は「幸子」で、最後の10代目が「リッキー」でした。

最初に日本で飼育されたのは、平川動物公園(鹿児島市平川町)とされています。1976年3月、ペルー国立動物園から、アルパカ4頭・ラマ2頭がやって来ました。

アルパカは、ラクダ科の動物です。ペルー南部など南米のアンデス高地で家畜として放し飼いにされています。

同じラクダ科の家畜で、アンデス高地に分布するラマに似ています。ちなみに、「アルパカ ラマ」でグーグル検索すると、最初に「アルパカ ラマ 違い」などと予測が出てくるほどです。

江戸家猫ハッピー(Edoya Nekohappy)

マルチクリエイター。動物ものまね芸人「三代目 江戸家猫八」の末娘。
1993年から15年間、俳優・緒形拳に師事。共著「地球徒歩トボ」(学研)では写真を担当した。オリジナルキャラクターである猫の「満吉くん」を通して、地球を楽しむための写真・漫画・グッズなどを発信している。2023年7月、伊豆高原で「猫満福庵」という猫のいるギャラリーをオープン。

・「猫満福庵」https://nekomanpukuan.com/

・「江戸家猫ハッピー」https://nekohappy.com/

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おとなの週末Web編集部 堀
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