2025年春はちょっとしたラブレターブームに?
実は2025年春は、ちょっとした「ラブレター」ブームになっています。1995年の映画「Love Letter」が、公開30周年を記念し、2025年4月に4Kリマスター版でリバイバル公開されました。
天国の恋人に宛てた1通の手紙が、埋もれていた2つの恋を浮かびあがらせていく様子を、岩井俊二監督ならではの美しい映像で紡ぎ出した作品は、初公開当時も話題になりました。映画の中で主人公とその亡き婚約者の同級生を1人2役で演じた主演の中山美穂さん(1970〜2024年)は、国内で数々の主演女優賞に輝きました。その美しく切ない作品が再度劇場と、動画配信サービスのU-NEXTで見ることができます。
さらに2025年3月に公開された映画「35年目のラブレター」は、実在する西畑夫妻の話をもとにつくられました。読み書きができない夫の保が、妻の皎子(きょうこ)にラブレターを書くために、夜間中学にコツコツと通い、イチから文字を学んで、たどたどしくも妻への想いを乗せたラブレターを書こうとするのだが…。この時点で、昭和生まれの筆者は感動して泣きました。