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見た目こそシンプルながら奥深いチャーハン

おっと、ここでチャーハンが目の前に。もう、このシンプルなビジュアルからして旨そうではないか! 具材はチャーシューとネギ、玉子、そして、ラーメンにも使われているカマボコ。そのピンク色の部分がアクセントになっていて、チャーハン全体が映えるのだろう。

炒めムラがない、見た目も美しい「チャーハン」(780円)
炒めムラがない、見た目も美しい「チャーハン」(780円)

レンゲですくって頬張ってみる。油が少なめのパラパラ食感の後に塩とコショウで引き立てられた肉の旨みが複雑に絡み合った味わいがふわっと広がる。うん。見た目こそシンプルながら実に奥深いこれぞザ・チャーハンと呼ぶに相応しい一杯である

盛り付ける際にご飯が圧縮されているため、見た目よりも量が多い
盛り付ける際にご飯が圧縮されているため、見た目よりも量が多い

チャーハンを食べたら、無性にラーメンが食べたくなるのは、チャーラーとして完成しているからにほかならない。麺を啜って、スープを飲み、チャーハンを頬張る。そして、麺を啜って、スープを飲み……と、箸とレンゲを持つ手が止まらない。まさに無限のチャーラーループである

チャーハンに付いてくるスープ。これが好きな人も多いだろう
チャーハンに付いてくるスープ。これが好きな人も多いだろう

あ、そういえば、チャーハンを単品で注文したため、スープが付いてきた。ラーメンと同じスープなのでチャーハンとの相性は言うまでもない。麺が入っていないからなのか、後味がすっきりとしていて、薬味のネギの存在感も大きい。でも、やっぱりチャーハンには麺だよなぁ。炭水化物×炭水化物だけど。

この「ニッポン“チャーラー”の旅」も早いもので55回目の連載となるが、ここ『龍の子らーめん』へ来てチャーラーの原点に立ち返ることができた。これから10年、20年、いや、30年、50年と人々に愛される店を紹介していこうと思う。

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取材・撮影/永谷正樹

1969年愛知県生まれ。株式会社つむぐ代表。カメラマン兼ライターとして東海地方の食の情報を雑誌やwebメディアなどで発信。「チャーラー祭り」など食による地域活性化プロジェクトも手掛けている。

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永谷正樹
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