最優秀酒蔵賞は「磯自慢酒造」
「ダイナースクラブ若手奨励賞」は次世代の日本酒の造り手を応援。各部門GOLD受賞酒蔵の40歳以下の若手醸造責任者・杜氏から選出され、同社会員への紹介をはじめ、販売拡大・商品PRの面でも支援が約束される。同賞に輝いたのは、南部美人の杜氏、林敬宏さんだ。
JR東日本が協賛する「TAKANAWA GATEWAY CITYまちびらき記念 最優秀酒蔵賞」は、純米3部門で審査された酒の総合得点が高い蔵元で長い伝統を受け継ぎ、革新を重ね、世界に誇る日本酒文化を築いている酒蔵に授与される。
こちらに選ばれたのは、磯自慢酒造だ。
「JAL 空飛ぶSAKE賞」は、純米3部門(純米酒・純米吟醸・純米大吟醸)の中から、出荷量に限りがあり国内でも希少性の高いお酒を海外の方にも知ってほしいという視点で選定され、期間限定でJALの国際線ビジネスクラスで採用される予定。
「松の司 純米大吟醸 AZOLLA50(松瀬酒造)」に贈られた。
そして実行委員長であり、はせがわ酒店の長谷川浩一代表取締役社長が審査中に最も素晴らしいと評価したお酒に授与される、栄えある「実行委員長賞」には「御慶事 純米吟醸 ひたち錦」(青木酒造・茨城県)が輝いた。
なお、これら受賞した酒は2024年のソウルに続き、2025年はロサンゼルスでお披露目会が開かれる予定だ。今秋にはBS-TBSでのテレビ特番が予定されているそう。
「SAKE COMPETITION」の結果は、日本酒ファンはもちろん、一般消費者にとっても、これまで名前を知らなかったような蔵元の銘柄や新しい味わいのジャンルと出合う良いきっかけとなる。各受賞酒は試飲会やオンラインでの購入チャンスが今後も続く。
プロたちが厳選したその味わいをぜひご賞味あれ。
SAKE COMPETITION公式ホームページ:https://sakecompetition.com/index.html
文・写真/市村幸妙
いちむら・ゆきえ。フリーランスのライター・編集者。地元・東京の農家さんとコミュニケーションを取ったり、手前味噌作りを友人たちと毎年共に行ったり、野菜類と発酵食品をこよなく愛する。中学受験業界にも強い雑食系。バンドの推し活も熱心にしている。落語家の夫と二人暮らし。