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レジェンドは5代目で消滅

レジェンドは、初代(1985~1990)の後、2代目(1990~1996年)、3代目(1996~2004年)、4代目(2004~2012年)、5代目(2015~2022年)と全部で5代にわたりホンダのフラッグシップセダン(2代目まではクーペあり)に君臨したが、2022年をもってレジェンドのビッグネームは消滅してしまった。

初代以来クラウン、セドリック/グロリア、マークIIなどに対抗してきたが大きく成功することはできなかった。ただいつの時代も、どの代もホンダ流の独自のスタンスで高級セダンの魅力を追求してきた姿勢は評価されるべきだと思う。

2代目は初代よりも肉感的になって1990年に登場

【初代ホンダレジェンド主要諸元】
全長4810×全幅1735×全高1390mm
ホイールベース:2760mm
車両重量:1340kg
エンジン:2493cc、V6SOHC
最高出力:165ps/6000rpm
最大トルク:21.5kgm/4500rpm
価格:313万5000円

よく言えば端正、悪く言えば地味な初代レジェンド

【豆知識】
1978年に技術提携から始まったホンダとBLの関係は、1980年代に活発化。初代レジェンドの後にはコンチェルト/ローバー200・400も共同開発で誕生した。ホンダは積極的にBL(ローバー)に車両をOEM供給し、ローバー600シリーズなども誕生している。その蜜月の関係は続き、1990年にはホンダがローバーの株式を取得するなど資本提携に発展。しかし1994年にローバーがBMWに買収されることになり終焉を迎えた。少々後味の悪い結末となったが、ホンダはローバーとの提携により欧州での生産、販売の拡大を果たせた足掛かりとなったことは大きな収穫だっただろう。

小さな高級車というジャンルに挑戦したコンチェルトもBLとの共同開発

市原信幸
1966年、広島県生まれのかに座。この世代の例にもれず小学生の時に池沢早人師(旧ペンネームは池沢さとし)先生の漫画『サーキットの狼』(『週刊少年ジャンプ』に1975~1979年連載)に端を発するスーパーカーブームを経験。ブームが去った後もクルマ濃度は薄まるどころか増すばかり。大学入学時に上京し、新卒で三推社(現講談社ビーシー)に入社。以後、30年近く『ベストカー』の編集に携わる。

写真/HONDA、ROVER、TOYOTA、ベストカー

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