輪島塗の大型地球儀をご覧に
3番目に訪れたのは『夜の地球「Earth at Night」』で、直径1mにもおよぶ大迫力の地球儀をご覧になられた。この地球儀は、漆黒と金の発色による繊細な美しさが特徴である”輪島塗”で仕上げられており、佳子さまはその美しさに魅了されたごようすだった。
この地球儀は、2024(平成6)年1月に発生した能登半島地震の際にも”奇跡的に無傷”だったことから「復興のシンボルの一つ」にもなっており、このことを輪島塗技術保存会会長からご説明を受けられると、「その後の輪島はどうですか」と質問をなさっていた。ご説明のなかで、「対立や分断を超えて他者に思いを巡らすことの意味を世界に向け伝えていきたい」という願いが込められていることもお聞きになると、佳子さまは大きくうなずかれていた。
地球儀の球体に、凹凸なく輪島塗を施す職人技に関心を持たれたごようすの佳子さまは、時折り身ぶり手ぶりを交えながら熱心に質問されていた。きっと、「津軽塗」での体験が生かされての質問だったのだろう。この日、佳子さまが身につけられていた”赤色のイヤリング”も、輪島塗を用いたものだという。
つづいて訪れたのはブラジル館だった。佳子さまは、今年(2025〔令和7〕年)の6月にブラジル政府からの招待(外交関係樹立130周年)を受けて、同国を訪問されている。同館は、アート空間の中を歩きながら”五感”でブラジルの文化や自然を体験できるのが特徴で、佳子さまはパランゴレルームという展示スペースをご覧になった。
そこでは、「パランゴロモス」と呼ばれるブラジルのマント「パランゴレ」と、日本の「羽衣」を融合させた“ポンチョ”や、タペストリーをご覧になられた。ポンチョを前にしたご説明では、佳子さまは後ろを向かれてしまったため、その表情をうかがい知ることはできなかった。
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