料理の実演をご覧に
最後に訪れたのはペルー館で、思い起こせば2年前(2023〔令和5〕年)の11月に佳子さまは、同国を公式訪問されていた。
館内では「ペルー・ムチョ・グスト」というオープンキッチンで、ペルー料理のなかのニッケイ料理「プルポ・アル・オリーボ」の調理風景をご覧になられた。この料理は、タコとオリーブを使った冷製オードブルで、柔らかく茹で上げたタコに濃厚なブラックオリーブのサルサ〔ソース〕をかけたペルーの定番料理だ。佳子さまが、この料理をその場で試食されることはなかったが、関係者とのご懇談の席で召し上がられたという。
この日の万博会場内は、佳子さまのお姿をひと目見ようと、ご視察先のパビリオン前には大勢の人が集まっていた。会場のスタッフからは、「ここで待っていても佳子さまはお見えになりません」とアナウンスがあるなど、”佳子さま人気”は相当なものだった。会期も残すところ37日(9月6日時点)を切ったいま、佳子さまの弟君である悠仁さまのご視察はいつになるのか、といった声もある。もし実現したとなれば、どのパビリオンを訪れるのかに注目が集まることだろう。
くどう・なおみち。日本地方新聞協会皇室担当写真記者。1970年、東京都生まれ。10歳から始めた鉄道写真をきっかけに、中学生の頃より特別列車(お召列車)の撮影を通じて皇室に関心をもつようになる。高校在学中から出版業に携わり、以降、乗り物を通じた皇室取材を重ねる。著書に「天皇陛下と皇族方と乗り物と」(講談社ビーシー/講談社)、「天皇陛下と鉄道」(交通新聞社)など。
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