2020年から発売、累計8000万本の大ヒット
その救世主となったのが、今回紹介する「ブラックサンダー 至福のバター」(64円)の存在だ。
「ブラックサンダーの強みである食べ応えを、『この価格で、この品質』を合言葉に、感動的な美味しさを目指し、開発をスタートしました」(杉田部長)
原点に立ち返り、徹底的に品質にこだわった「ブラックサンダー 至福のバター」。2020(令和2)年秋の商品として発売され、2020年9月から現在まで販売個数8000万本を突破した人気商品だ。
「本っ当に美味しいチョコバー」をコンセプトに、王道素材×ブラックサンダーを軸に商品開発を進め、キャラメルや生クリーム、カスタード、チーズなどから、ブラックサンダーと相性のいいものとして「バター」を選定したのだそう。
2021年にはプレミアム感を押し出すためフランス産と北海道産のWバターを使用したり、2022年にはサクほろ食感を打ち出したり、2024年には「濃いtheリッチ」という表現のほうが美味しさが伝わると、常に“さらなる美味しさ”を追求。定期的なアンケート調査とトレンド分析に基づき、毎年味わいの変化を重ね、進化を続けている。
根強いファンを持ち、2024年12月にX(旧Twitter)上で行われた「ベストオブブラックサンダー2024」では、堂々の1位を獲得。この発売以降、同社の売り上げは好転し、成長を支える代表的な商品だ。
さらなる認知度向上のため、リニューアル
とはいうものの、「超こだわって作っているのにかかわらず、まだまだ認知度はいまいち」と話す杉田部長。
マーケティング開発課の関戸彩さんによると、2025年度の「ブラックサンダー 至福のバター」は2024年11月頃から話し合いを始め、同12月から開発をスタートさせた。2カ月半ほどかけて詳細を決めたのだそう。「クセになるザクほろ食感」は調査の結果、非常に好評だったことから継続。
新たな「ブラックサンダー 至福のバター」のリニューアルのポイントは、下記の通り。
・徹底的なバターへのこだわり
・クセになるザクほろ食感
・隠し味で仕上げる至福の味わい
「リニューアルに際して、最もこだわったのが自社焼成のバタークッキーです。オランダ、ニュージーランド、フランスで作られた発酵バターを使って試作を行いました」(関戸さん)
オランダ製造のものはコクがある濃厚な味わいと際立つ塩味が特徴、ニュージーランドのものは高品質なミルクを使用しており、ミルクの風味とずっしりとした食感が魅力。今回使用されるフランスのバターは、発酵バターならではの深みがあるリッチでクリーミーな味わい。
実際にこの3種を食べ比べさせてもらったが、フランスのものは確かにミルキーでやさしさがあって、豊かなコクも感じられバランスが良いと思った。
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¥4,380(税込)
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¥5,400(税込)
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¥5,100(税込)
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¥5,280(税込)