セレステの車名は復活するか?
その一方で日本よりも大ヒットしたのが北米だ。三菱はクライスラーと提携していた関係で、ランサーセレステは北米、オーストラリアなどでクライスラーブランドのひとつであるプリムスからアローという車名で販売されていた。その人気の高さはグローバル生産台数に表れていて、その数は30万台超!! 三菱の2ドアクーペ第3弾はビジネスとして大成功をもたらした。
そのランサーセレステは1982年まで販売されたが一代限りで消滅してしまった。そのあとを継いだのがハッチバッククーペのコルディアということになる。
GTO、FTOは1990年代に入り車名が復活したが、セレステの名前はいまだ復活していない。青い空からくるクリーンさをアピールする車名として、BEV時代に復活してもおかしくない。
【三菱ランサーセレステ1600GSR(5MT)主要諸元】
全長:4115mm
全幅:1610mm
全高:1340mm
ホイールベース:2340mm
車両重量:910kg
エンジン:1597cc、直4SOHC
最高出力:110ps/6700rpm
最大トルク:14.2kgm/4800rpm
価格:96万7000円
【豆知識】
『華麗なる刑事』は1977年にフジテレビ系列で放送された刑事ドラマで、主演は草刈正雄氏(高村一平役)で、田中邦衛氏(南郷五郎役)との二枚目と三枚目の掛け合いが人気となった。三菱がクルマを一社提供していた番組で、高村一平はギャランΛ、南郷五郎はランサーセレステを愛車としていた。筆者個人ではセレステのほうがカッコいいと思っていた。放送時筆者はまったく気づいていなかったが、当時おしとやかな才女として茶の間で人気のあった檀ふみ氏の役名がセレステの車名の意味(青い空)と同じ青井空という役名だったのに改めて驚いた。関係ないかもしれないが……。
市原信幸
1966年、広島県生まれのかに座。この世代の例にもれず小学生の時に池沢早人師(旧ペンネームは池沢さとし)先生の漫画『サーキットの狼』(『週刊少年ジャンプ』に1975~1979年連載)に端を発するスーパーカーブームを経験。ブームが去った後もクルマ濃度は薄まるどころか増すばかり。大学入学時に上京し、新卒で三推社(現講談社ビーシー)に入社。以後、30年近く『ベストカー』の編集に携わる。
写真/MITSUBISHI
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