初登頂から81年後に再挑戦
そんな初登頂から81年後の2017年、「ナンダ・コート初登頂80周年記念事業」と称し、立教大学OB2人を含む少数精鋭5人の登山隊(大蔵喜福隊長)が編成され、ナンダ・コートの再登頂に挑みました。しかし、頂上直下200m地点の大きなリスクが予想される軟雪壁で、隊員の安全を第一に考えそれ以上登ることを断念、登頂は果たせませんでした(アウトドアブランド「ファイントラック」HPの記事より)。
「なぜエベレストに登りたいのか?」という問いに「そこ(エベレスト)に(誰も到達していない頂上が)あるからだ」と答えたイギリスの伝説的登山家ジョージ・マロリー(1886~1924年)の言葉はあまりにも有名です。マロリーはエベレストで遭難し、遺体は1999年に発見されました。
一歩間違えれば、命を危険に晒しかねない世界最高峰の山々。「エヴェレスト神々の山嶺」(2016年)、「クレイジー・フォー・マウンテン」(2018年)、「クライマーズ」(2019年)など、世界の名峰に挑む感動映画が次々と誕生するように、新たなる挑戦者たちによって悠々と聳え立つ大自然へのチャレンジはこれからも続くことでしょう。