キャラクターはNOA君
タウンエースノア、ライトエースノアで印象激なのはキャラクターの”NOAH君”。これは同じ年にデビューした初代イプサムのキャラクターの”イプー”に続く第2弾。NOA君はマレーバクをモチーフとしたキャラクターで、カタログ、TV CM、チラシに使われたほか、ぬいぐるみも用意されていた。確か制約記念でもらえたと記憶している。そのほかノベルティ類なども多数あった。家族にアピールするためNOAH君ファミリーでユーザーにアピール。筆者の個人的な意見だが、イプーがかわいかったのに対し、NOAH君はかわいく感じなかった。
NOA君といえばCMの話にも触れておきたい。
タウンエースノア、ライトエースノアはトヨタの力の入っているクルマだけあっていろいろなタイプのCMが制作されていた。そのなかで筆者個人的には忌野清志郎氏の名曲『Gibitsumi(ギビツミ)』をCMソングに使ったNOAH君親子のアニメーションの一作が印象に残っている。清志郎氏のどことなく悲しげに響く歌声とアニメーションが実にマッチしていて当時大好きだった。
30年にわたるライバル関係は継続中
タウンエースノア、ライトエースノアの2車種で、初代ステップワゴン、セレナに対抗。このライバル関係が現在まで30年間にわたり継続中というのが凄い。
商用車から派生したセレナ、タウンエースノア/ライトエースノアは次のモデルで初代ステップワゴン同様に乗用車専用モデルへとチェンジ。トヨタはタウンエース、ライトエースから切り離し、イプサムのプラットフォームを使って前輪駆動(FF)に変更された。
タウンエースノア、ライトエースノアは1BOXミニバンとしての仕上げは不完全な部分もあった。それでも人気モデルとなったのは、まず時代のニーズがあったこと、そしてトヨタの強力な販売力でしっかりと売り切った、ということだと思う。
同時に、販売面でステップワゴンに負けたことで、トヨタのミニバンへの闘志に火をつけたモデルだったと言えるのではないだろうか。
【初代タウンエースノア スーパーエクストラ主要諸元】
全長:4435mm
全幅:1695mm
全高:1935mm
ホイールベース:2715mm
車両重量:1470kg
エンジン:1998cc、直列4気筒DOHC
最高出力:130ps/5600rpm
最大トルク:18.5kgm/4400rpm
価格:195万5000円
※1996年10月デビュー時のスペック
【豆知識】
バネットセレナは1991年6月にデビュー。セミキャブオーバールックの先駆けで、5ナンバーのジャストサイズミニバンとして大ヒット。94年のマイチェンでバネットセレナからセレナに車名変更して現行モデルが6代目となる。広さも自慢だったが、当時の日産は901運動を展開していたこともあり、1BOXタイプミニバンに走りのよさを加味した画期的モデルだった。
市原信幸
1966年、広島県生まれのかに座。この世代の例にもれず小学生の時に池沢早人師(旧ペンネームは池沢さとし)先生の漫画『サーキットの狼』(『週刊少年ジャンプ』に1975~1979年連載)に端を発するスーパーカーブームを経験。ブームが去った後もクルマ濃度は薄まるどころか増すばかり。大学入学時に上京し、新卒で三推社(現講談社ビーシー)に入社。以後、30年近く『ベストカー』の編集に携わる。
写真/TOYOTA、HONDA、NISSAN、MITSUBISHI




















