古くも新しい多様な味に会える粕取焼酎の世界『粕取焼酎・泡盛古酒 さなぶり』@大久保
店内は格調高いオーセンティックバーそのもの。だが、棚にずらり並ぶのは洋酒ではない。ほぼすべて粕取焼酎と泡盛である。
「日本古来の酒である粕取焼酎の個性豊かな味わいをもっと知っていただきたい」と、店主田崎聡さん(※”さき”は本来、たつさき)が2023年10月にオープン。
粕取焼酎は清酒を搾ったあとの酒粕を蒸留する、日本酒醸造と対を成す酒だ。かつては多くの蔵で製造していたが、現在は全蔵の10分の1程度。だが今その多様な可能性が注目され、人気酒蔵も様々な試みを始めている。
例えばウィスキー樽で寝かせた「七賢」の粕取焼酎は、バニラのような香りが広がる、和と洋のハイブリッド。対して、昔ながらの正調粕取「ヤマサン政宗かほり」は、香ばしく、どっしりとした味わい。酒粕を練り込んだ「あご野焼き」や「豚タンの酒粕漬け」によく合う。
豚タンの酒粕漬け700円、あご野焼き700円、「ヤマサン正宗 粕取焼酎『かほり』35度」ロック800円

粕取焼酎のカクテルも新鮮なおいしさ。古くも新しい粕取焼酎の世界、はまってしまいそう。
店主:田崎聡さん、バーテンダー:今井孝英さん「『三隈』(35度)、『富源』(35度)も味わい深くオススメです」
[店名]『粕取焼酎・泡盛古酒 さなぶり』
[住所]東京都新宿区百人町1-16-14マキバビル地下1階
[電話]070-3316-1718
[営業時間]17時~23時(22時半LO)
[休日]日
[交通]JR総武線新大久保駅または山手線大久保駅から徒歩3分
酒よし、肴よし。熊本尽くしで酔いしれたい『熊本牧場直営 石黒商店』@矢口渡
少し先は神奈川県という端ではあるが、東京に小さな熊本県を見つけた。ここ『石黒商店』だ。天草から届く海鮮や鶏をはじめ馬や赤うしなどを使った料理、人吉市周辺で醸される球磨焼酎などを存分に楽しめるのだ。
「食材はどれも味が濃く、旨みがしっかり。焼酎もフルーティな香りあり、どっしりした味わいと実に様々」と店長の石黒貴俊さんは胸を張る。
確かに。ブランド地鶏・天草大王も馬肉も噛み締めるほどに旨みがほとばしる。肉厚のタコは歯応えも楽しい。おすすめの焼酎を合わせれば、料理の余韻を心地よく切ってくれつつ香りを残す。すぐに次のひと口という魅惑に抗うのは至難の業だ。
天草産生タコ炙り焼き1078円、「あさぎりの花」ソーダ割り605円、天草大王白子ポン酢掛け638円

果たしてこの魅惑の虜となり千葉や埼玉からと遠路、足を運ぶ人も多いのだという。
「中には熊本旅行からの帰りに、もっと熊本をと立ち寄る人もいます(笑)」。
ほかに幡ケ谷や北千住、下北沢にも系列店があり、球磨焼酎の魅力を発信している。
店主:石黒貴俊さん「華やかでフルーティな『山ほたる』、米焼酎を使ったサワー類もおすすめです」
[店名]『熊本牧場直営 石黒商店』
[住所]東京都大田区多摩川1-21-9
[電話]03-3758-3001
[営業時間]17時〜24時(フード:23時LO、ドリンク:23時半LO)
[休日]不定休
[交通]東急多摩川線矢口渡駅から徒歩30秒
撮影/浅沼ノア(うせがたん、さなぶり、石黒商店)、小澤晶子(めからうろこ)、取材/本郷明美(うせがたん、めからうろこ、さなぶり)、編集部(石黒商店)
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