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全国のラーメンの名店が出店する「新横浜ラーメン博物館」(ラー博)は、年間80万人以上もの客が訪れる“ラーメンの聖地”です。横浜市の新横浜駅前にオープン後、2024年3月に30年の節目を迎えましたが、これまでに招致したラーメン店は50店以上、延べ入館者数は3000万人を超えます。岩岡洋志館長が、それら名店の「ラーメンと人が織りなす物語」を紡ぎました。それが、新刊『ラー博30年 新横浜ラーメン博物館 あの伝説のラーメン店53』(講談社ビーシー/講談社)です。収録の中から、原材料にこだわり“ラーメンの鬼”と呼ばれた佐野実さんが創業した神奈川県藤沢市の「支那そばや」を紹介します。

『ラー博30年 新横浜ラーメン博物館 あの伝説のラーメン店53』(講談社ビーシー/講談社、1760円)
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佐野実さんと、ラーメン以外の話をほとんどしたことがない

私が佐野実さん(故人)と出会ったのは1999年でした。いつお会いしても、「ラーメン」「ラーメン」「ラーメン」と、3時間でも4時間でも永遠(?)にラーメンの話をされていました。実際、ラーメン以外の話はほとんどしたことがありません。ここまでラーメンに没頭し、ラーメンを愛した男はいないと思います。だからなのか、世間は佐野さんのことを「ラーメンの鬼」と呼んでいました。

「支那そばや」創業者で、自家製麺にこだわった“ラーメンの鬼”佐野実さん。2014年に亡くなった

新横浜ラーメン博物館でもさまざまな企画にかかわっていただきましたが、お人柄は、情の深い、優しい、まじめな方です。仕事の厳しさとお人柄の優しさのメリハリをつけて、正直にごまかすことなく生き抜かれた方です。私はそんな佐野さんの生きざまを尊敬しています。

【「支那そばや」過去のラー博出店期間】
・ラー博初出店:2000年3月11日~2019年12月1日
・「あの銘店をもう一度」出店:2023年4月25日~2023年5月15日

「支那そばや」はラー博レギュラー店として2000年~2019年まで20年間出店
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洋食のコックからの転身、“食材の鬼”でもあった
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