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全国のラーメンの名店が出店する「新横浜ラーメン博物館」(ラー博)は、年間80万人以上もの客が訪れる“ラーメンの聖地”です。横浜市の新横浜駅前にオープン後、2024年3月に30年の節目を迎えましたが、これまでに招致したラーメン店は50店以上、延べ入館者数は3000万人を超えます。岩岡洋志館長が、それら名店の「ラーメンと人が織りなす物語」を紡ぎました。それが、新刊『ラー博30年 新横浜ラーメン博物館 あの伝説のラーメン店53』(講談社ビーシー/講談社)です。収録の中から、海外でラーメン文化を世界に広めるためアメリカ・ハリウッドでオープンした「IKEMEN HOLLYWOOD(イケメン ハリウッド)」を紹介します。

『ラー博30年 新横浜ラーメン博物館 あの伝説のラーメン店53』(講談社ビーシー/講談社、1760円)
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エンターテインメントを追求したアメリカのラーメン

私たちは2010年頃から海外のラーメン調査を開始しました。私たちは、たとえば明太子パスタのように、その国の食文化がラーメンと融合した、日本にはない味を探していました。

しかし、調査を始めると、海外で展開するラーメン店の多くは、“本場の味を海外で”という考えにより、日本のオーセンティックなラーメンを出すお店がほとんどでした。

そんななか、既成概念にとらわれず、エンターテインメントを追求したラーメンを提供していたお店に出会いました。そのお店がアメリカはハリウッドの「IKEMEN HOLLYWOOD(イケメン ハリウッド)」でした。それは日本では考えつかない発想でした。

【「IKEMEN HOLLYWOOD」過去のラー博出店期間】
・ラー博初出店:2013年4月24日~2014年6月1日
・「あの銘店をもう一度」出店:2023年5月16日~2023年6月5日

“逆輸入ラーメン”の第1 弾としてしてラー博に出店した「IKEMEN HOLLYWOOD」=2013年
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2010年から海外のラーメン事情を調査
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