とんこつジャンルで満票の1位を獲得。それでもTRY新店大賞に輝いたのは、別の店だった。2026年の新店部門は、それほどの激戦だった。サバの味噌煮をタレに使った一杯、圧力鍋で茹でる麺。独創的なラーメンが続々と登場し、しかも味のレベルが高い。
東京・神奈川・千葉・埼玉の1都3県でラーメンの頂点を決める、27年の歴史を誇る「TRYラーメン大賞」。2026年も審査会は7時間を超えた。ジャンル別の一杯の味と、店そのものの総合力。審査員9人は何を評価し、どこで意見が分かれたのか。激戦の舞台裏を追う。
細麺主流の時代から太麺、手揉み麺へ 潮流変化の兆しあり
今回の審査会に参加したのは、TRY審査員の青木誠さん、しらすさん、田中一明さん、レイラさん、尾瀬さんの5名と、名店審査員の星野能宏さん、かずまさん、新店審査員のいけ麺さん、しらけんさんの計9名。
議論の口火を切ったのは、近年の麺の変化だった。
青木:太麺の店、増えましたよね。
しらす:数年前はミシュランに載るような店が話題になっていましたが、近年の潮流はエレガントとは違う方向にベクトルが向いているように感じます。親しみやすい味が好まれているのか、麺線が整った細麺よりも手揉み麺や太麺をよく見かけるようになりましたね。今期は麺に力を入れているお店が多い印象です。
レイラ:細麺またはちぢれ麺、といった具合に、好きな麺を選べるお店が増えたのも嬉しいです!
しらけん:『松尾製麦』や『自家製麺うるちII』のつけ麺のように、2種類の麺を食べ比べできるメニューも増えてきました。





