東京駅に程近い京橋エリアを覆面調査した結果、実は多国籍料理が集まる街ということが判明。クロアチア・ブルガリア・南蛮渡来の多国籍料理が集まる!
クロアチア料理 Dobro(ドブロ)
多彩な食文化が入り交じる、コスモポリタンな料理!
日本で唯一のクロアチア料理専門店として、2003年にオープンした。その前年に行われた日韓ワールドカップの際、当時ホテル勤務をしていたオーナーがクロアチアサッカーチームの受け入れを担当したことが開業のきっかけだ。クロアチア料理は地域によって異なる多彩な食文化を持つ。アドリア海の沿岸部では魚介料理が豊富で、内陸部ではハンガリーやオーストリアの影響をうけた肉料理を好む。初めてならば、各地の名物料理を味わえる「コノバセット」がオススメだ。ワインは現地からすべて自社で直輸入しており、他の飲食店では飲めない稀少なボトルをふんだんに揃えている。
前菜+パスタ料理+メイン(5種類からチョイス)のセット
・ダルマチア地方名物のタコサラダをはじめ、イカのバジル和え、鮮魚のカルパッチョなど魚介たっぷりでボリューム満点!
・3週間ほど塩漬けにして乳酸発酵させたキャベツで作る伝統的な家庭料理。酸味と独特の香りがクセになる c.現地で水揚げされたマグロの赤身をしっとりレアに揚げている
・薄く伸ばした生のパスタ生地にフレッシュチーズを包んだクロアチア名物のパスタ料理
写真:パスティツァーダ2808円、コノバセットで注文の場合はコース料金に+648円
トロトロになるまでじっくり煮込んだ牛ホホ肉の煮込み。クロアチア産のワインをたっぷり使用し、ブラックペッパーを利かせた、深いコクとスパイシーな味わいだ。
〜 日本酒なし [その他のメニュー]豪快!シーフードプレート(2人前)2138円、ダルマチア風オクトパスサラダ1058円、クロアチア産本マグロのカルパッチョ1490円、ワタリガニのパスタ リングイネ2570円、豪快!一尾付アクアパッツァ2138円など
店舗情報
[お店から一言]
クロアチアワインをお試しあれ!
店長清水宏高さん
ブルガリア料理 ソフィア
日本で唯一の大使館公認ブルガリアンレストラン
大使館公認で、大使主催のパーティも行われる、ブルガリア料理の専門店。ブルガリアと聞いて、日本人がまずイメージするのがヨーグルトだろう。ヨーグルトの冷製スープ「タラトル」や、クリームのように濃厚なサラダ「スネジャンカ」で、その爽やかな味わいを堪能した後は、伝統的なメイン料理「ムサカ」や「カヴァルマ」でしっかり胃袋を満たしたい。どの料理にもハーブやスパイスをふんだんに使用し、エキゾチックな香りを生んでいるのが特徴だ。料理のお供には、ブルガリアワインもいいが、現地で愛飲される地酒「ラキヤ」も試してみては?
写真:カヴァルマ1800円
豚肉と野菜のトマト煮込みで、ブルガリア料理には欠かせないハーブ“チューブリッツァ” (セーボリーともいう)を使用し、香り高く仕上げている。
写真:ムサカ1800円
ジャガイモやニンジンの角切りを混ぜた合挽き肉の上に、ヨーグルトとチーズで作った層を重ねてオーブンで焼き上げる。「ラキヤ」はアルコール度数がなんと約40度もある強い蒸留酒で、現地では食後酒のみならず食中酒としても親しまれているそうだ
写真:スネジャンカ940円
しっかりと水切りしたクリーミーなヨーグルトに、クルミやキュウリを混ぜた伝統的なひと皿。ワインのおつまみとしても打ってつけ
フィア風オムレツ1300円、蝦夷鹿肉のソーセージ1300円、キュフテ1800円など
店舗情報
[お店から一言]
平日はランチビュッフェもやっています。
副店長深谷綾乃さん
フレンチ ラ・ボンヌ・ヌーベル
日仏がタッグを組んだ素材重視のコース
オーナーシェフ・佐々木さんが打ち出すコースはちょっと変わっている。ベースはフレンチだが、刺身も出るしシメはご飯。バター・生クリーム、そしてデザート以外は砂糖も使わない。ちなみに肉料理も一切ナシ。しかし、どの皿からも築地で毎朝仕入れる天然の魚と新鮮な野菜や果物を、直球で味わって欲しいという心意気がビシビシ伝わってくるのだ。その日仕入れた食材で組み立てるので、コースは基本的に日替わり。フレンチの技法と日本の食材を自由闊達にアレンジした、オリジナリティあふれるひと皿ひと皿に、感嘆の声が上がること間違いなし!
写真:コース
6000円
・無農薬の稲ワラで瞬間燻製したカツオをのせたひと皿
・味付けは塩のみで驚きの甘さを感じさせるコーンスープ
・プラムや黄金桃など、新鮮なフルーツを盛り合わせている。
・甘鯛のソテーを浮かべた濃厚な旨みのブイヤベース
・この日の刺身は淡路島の鯛、宮城の星鰈、竹岡の太刀魚など。白ワインと昆布を合わせた特製刺身醤油や塩でいただく
・ウニをのせた豊かな甘みのトウモロコシの炊き込みご飯
写真:胎内高原ヴァン ペティアン ロゼ6300円
爽やかな香りの発泡性のロゼ
店舗情報
[住所]東京都中央区京橋2-5-3 西村ビル1階 [TEL]03-3567-0877 [営業時間]17時半~21時LO [休日]土・日・祝(祝は不定休) [席]カウンター6席、テーブル4席×2卓 計14席/全席禁煙/予約必須/カード可/サ・お通し代なし [交通アクセス]地下鉄銀座線京橋駅4番出口から徒歩1分
[お店から一言]
ワインはすべて自然派で揃えてます。
オーナーシェフ佐々木隆行さん
ワインバー 明治屋 ワイン亭
ワイン輸入のパイオニアによる新たなる挑戦
創業から130年を経た『明治屋』が、昨年末に開業した新たな商業施設「京橋エドグラン」に、その長い歴史で初めてとなる直営ワインバーを出店した。4台の異なる温度帯のセラーでコンディションを徹底管理されたボトルは、フランス産を中心に約100種類。すべて自社輸入のため、リーズナブルな価格で味わえるのも直営店だからこその魅力だ。料理は赤ワインで炊いた米で作るリゾットや、低温調理で旨みを閉じこめたハンバーグ(写真)など、ワインとのマリーアージュを追求。おつまみ類もあるので、気軽にグラスを傾けに立ち寄ってみるのもいい。
写真:a真空低温のハンバーグステーキシャンピニオンソース1728円、b温野菜のバーニャカウダソース1620円
a.ソースと共に真空パックした和牛100%のパテを、低温調理器で熱をゆっくり加えていく。繊維に閉じこめられた力強い旨みが口中にあふれ出す b.野菜ごとに数十秒単位で茹で時間を変え、甘みや香りを引き出している。
写真:パルミジャーノチーズの赤ワインリゾット 1404円
水を1滴も使用せず、鶏のダシとピノ・ノワールで炊いた米を、たっぷりのパルミジャーノチーズでリゾットに仕上げる。濃厚で香り高い逸品だ。
店舗情報
[住所]東京都中央区京橋2-2-1 京橋エドグラン地下1階 [TEL]03-3271-1879 [営業時間]17時~23時(フード21時半LO、ドリンク22時半LO)※ランチタイム有 [休日]土・日・祝(土は不定休で8/19・26は営業) [席]カウンター10席、テーブル18席 計28席/全席禁煙/予約可/カード可/サなし・チャージ540円別 [交通アクセス]地下鉄銀座線京橋駅8番出口直結
[お店から一言]
フランス産ワインの品揃えには自信があります!
店長・シニアソムリエ斉藤亮一さん
ホールスタッフ橋元文子さん
タイ料理 ブルーパパイア タイランド
人気エスニックが京橋にお目見え!夏にピッタリの刺激的な辛さ
恵比寿や麻布十番に店を構えるタイ料理専門店が、「京橋エドグラン」に出店。タイ人シェフらが作る料理は、まさに本場の味。パクチーサラダ「ヤム パクチー」がこの夏のオススメだ。
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店舗情報
[住所]東京都中央区京橋2-2-1 京橋エドグラン地下1階 [TEL]03-3516-2818 [営業時間]11時~15時(14時半LO)、17時~23時(22時LO)※ランチタイム有 [休日]無休 [交通アクセス]地下鉄銀座線京橋駅8番出口直結
アメリカン グラムズカフェ ロサンゼルス
ド迫力のアメリカンバーガーにガブリ!
アメリカ西海岸のダイナーのような活気ある雰囲気の店内で味わえるのは、豪快なグリル料理をはじめとしたカリフォルニア・キュイジーヌ。なかでもそのビジュアルも圧巻なのが「グラムズチーズバーガー」だ。高さ20㎝にもおよぶバーガーにかぶりつけば、和牛100%の粗挽きパテから肉汁がしたたるようにあふれ出す。小麦の香りたっぷりのふわふわのバンズとの相性も抜群だ。また食後のデザートには、ロサンゼルスの高級チョコレート専門店『コンパーテス』のショコラティエがプロデュースした、華やかで繊細な味わいのスイーツを楽しみたい。
写真:グラムズチーズバーガー2100円
パテの上にはチェダーチーズ、ローストオニオン、トマト、レタスとボリューム満点! テリヤキソースがパテと野菜、バンズをまとめてくれる。
写真:ニューヨークカット(350g)4900円
サーロインを分厚くカットしグリルで焼き上げた逸品。牛肉の力強い旨みとコクを存分に味わおう
写真:シュリンプコブサラダ1600円
ミックスリーフの上にはエビやキドニービーンズ、アボカド、玉子など具材が盛りだくさん
写真:アメリカンスタイルショートケーキ1000円
1日4〜5食限定の見た目にも華やかなデザートだ。素朴な味わいのスコーンにはイチゴとフレッシュなクリームをたっぷりサンド。セレブ御用達の『コンパーテス』のチョコレートも添えている。このチョコレートは店内のショーケースで販売もしている。
円、ソーセージピッツァ1500円など
店舗情報
[住所]東京都中央区京橋3-1-1 東京スクエアガーデン1階 [TEL]03-5542-1730 [営業時間]11時半~16時、17時半~23時(22時LO)※ランチタイム有 [休日]施設の休館日に準ずる [席]テーブル45席、テラス席22席 計67席/全席禁煙/予約可/カード可/サなし、ディナーのみチャージ350円別 [交通アクセス]地下鉄銀座線京橋駅3番出口直結
[お店から一言]
ワインはグラス10種類、ボトル100種類以上用意しています。
マネージャー伊藤康彦さん
京橋で出合った多国籍な良店・迷店
すべて食べれば世界半周!?食でプチトリップ気分
江戸文化を育んだ日本橋のすぐ隣にも関わらず、なぜか世界各国の料理が集まる京橋エリア。この不思議な街を編集・戎とライター・菜々山が巡ってきました。
まずお伝えしたいのが、この狭い範囲に日本唯一の2カ国のレストランがあるという驚愕の事実。最初に訪れたのがクロアチア料理の『Dobro』。
菜「クロアチアってどこにあんの?」
戎「さあ? でもサッカー有名ですよね」
とまあ、一般的なニッポン人のクロアチアの認識としてはこんなものでしょう。お初にお目にかかる料理のなかでも、クロアチア風ロールキャベツの「サルマ」は酸っぱいキャベツと挽き肉の相性が抜群で、ひと口でハマった。
もう1軒がブルガリア料理の『ソフィア』。ブルガリアといえばヨーグルト。となれば、ニッポン人の頭に浮かぶのが、あのCMソング。「めいじブルガリアヨーグルト♪」。実はこちら、明治も出資している店なのだ。
戎「ヨーグルトのスープって、初めて飲んだけどウマいっすね!」
他にもサラダや肉料理のソースにもヨーグルトは八面六臂の活躍っぷり。へえ、そのまま食べるだけじゃなくて、こういう使い方もあるのねーと、明治の手先みたいなことを述べてしまったが、素直に感心したのは事実。あと個人的に現地の地酒「ラキヤ」がお気に入り。40度前後もある強い酒をブルガリア人は食中酒としても飲むのだとか。ステキ。
ここで番外編としてトホホな店についてちょこっと触れてみたい。いつも盛況だった地中海料理の「M」で食べたのが、名物料理の「魚介のパエリア」。エビや貝がたっぷりで、見た目はとっても美味しそう。しかし、戎「なんかポリポリする」菜「あ、ホントだ。まだ米が生っぽいね」
味はいいので、より残念感が強かった。
あと、とある西欧の国のカフェをモチーフにした「D」では、レジのお姉さんが、びっくりするほど不機嫌そうで、コーヒーを渡された時には、まるで戦後の配給品をもらっているワタシというバーチャル気分を味わえた。
さて、気を取り直して参りましょう。食品輸入のパイオニア『明治屋』が、初の直営店であるワインバーをオープンさせている。料理で秀逸だったのがワインで炊いた米で作るリゾット。シメにと注文したが、パルミジャーノチーズをたっぷり利かせており、またまたワインをオカワリしてしまった。駅直結で、会社帰りにフラリと立ち寄るのもいい。
路地で面白い店を発見。それが『ラ・ボンヌ・ヌーベル』だ。ジャンルとしてはフレンチなのだが、コースの途中に刺身がやってきて、シメはご飯。
戎「魚も野菜もすっごい良い食材使ってますよね。食材をいかそうとするからこそ、こういうコースの組み立てになったんですね」
菜「キミもわかってきたじゃん!」
お姉さん、うれしい。食雑誌の編集者として成長している戎くんに今後もぜひご注目を(笑)。
最後にご紹介するのが『グラムズカフェ』。ここはアメリカの、主に西海岸の料理を打ち出す店で、ビッグサイズのステーキは、人間が肉食だった頃の本能を呼び覚ます、ストレートなウマ
さ。さらに、ぜひ食べていただきたいのが「グラムズチーズバーガー」だ。見た目は大迫力だが、具材とバンズのバランスや相性をキチンと考慮されていて、繊細なお味。テラス席もあり、夜は風がキモチいいので、外飲みもオススメ。
隣ページで紹介している南インド料理も含め、とにかく京橋は多国籍なグルメを堪能できる街。まだ見ぬ新たな美味に出合えることでしょう。
※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。