×

気になるキーワードを入力してください

SNSで最新情報をチェック

ポリフェノールは赤ワイン以上! 体質改善&病気予防にも「小豆」

こしあん、つぶあん、きな粉、ごま……同じ「ぼたもち」や「おはぎ」でもバラエティは豊富だ(kazoka303030-Stock.Adobe.com)

炭水化物とたんぱく質が主体の小豆には、ほかにも食物繊維や鉄分、ミネラルなどが豊富に含まれ、体質改善や病気予防が期待できます。

特筆すべきはアンチエイジング(老化予防)として注目されるポリフェノールの多さ! 赤ワインを凌駕する含有量だとか。疲労回復に効果的なビタミンB1 も多く含まれており、現代の偏った食生活のなかで、不足する栄養素を効率的に補ってくれる“元祖スーパーフード”と言えるでしょう。

また、きな粉の原料である大豆やゴマには、それぞれたんぱく質やビタミン、ミネラル、食物繊維や脂質などこれまた、小さなひと粒にぎっしり含まれており、小豆とともに非常にバランスのとれた栄養食になるというわけです。

「糖質制限ダイエット」なんて騒ぎ立てずに、日本古来の栄養食品の良さをいま一度見直せば、安心して口にすることができますね。

ところで、荒岩家ではお彼岸に妹とその同棲相手が帰郷し、母親も含めて3世代6人で父親の墓参りに出かけます。母親と初めて顔を合わせ緊張する同棲相手が墓前に手を合わせると、その口から思いがけない“告白”が飛び出して…やはり、ご先祖さまの前では身心が清められるのか、正直にならざるを得ないようです。

◆「改葬」は5年間で4万件も増加。変わる供養の在り方、変わらぬ心

このように家族そろって墓参りをする日本の風習ですが、急速に進む核家族化、高齢化社会のなかで、供養の在り方も変わってきています。

「将来、子供や孫の代にまで墓を維持・管理するための負担をかけさせたくない」「墓を継ぐ子供がいない」「老後のお金が心配で余計な支出を減らしたい」といった理由から、先祖代々の墓を他の地へ引っ越す「改葬」や、墓そのものを処分して永代供養ができる納骨堂などに入る「墓じまい」をする人も増えています。

厚生労働省「衛生行政報告例」によると、「改葬」をした件数が、2014年には8万3000件ほどでしたが、2019年には12万件以上とわずか5年間で4万件も増加しています。この傾向は、今後も続くものと思われます。

さまざまな事情はあるにせよ、春と秋のお彼岸、夏のお盆にはぼたもち(おはぎ)や花を手向け、静かにご先祖さまを思う気持ちは変わらないであり続けたいですね。

※現在は当時の状況と異なる場合があります。

文/中島幸恵、漫画/うえやまとち、メイン画像/Kinusara-Stock.Adobe.com

◆『クッキングパパ』とは?
福岡市博多を舞台に、商社の営業課に所属するサラリーマン、荒岩一味が家族や同僚、友人らに得意な料理の腕前を披露、食を通じて周囲の人々に笑顔とパワーを与える物語。作中ある料理のレシピは、定番料理からオリジナルメニュー、地元九州の郷土料理まで多岐にわたり、詳細なイラストとポイントを押さえた簡潔な説明はいま、すぐ作りたくなると好評を博している。
週刊漫画誌「モーニング」(講談社発行)で1985年から連載している人気シリーズで、2022年1月現在、単行本は160巻。

※「おとなの週末Web」の記事では本稿紹介の漫画、クッキングパパ 「COOK.71 お彼岸におはぎ(ぼたもち)を作ろう!!」 を一話丸ごと読むことができます。

icon-gallery
icon-prev 1 2
関連記事
あなたにおすすめ

この記事のライター

中島幸恵
中島幸恵

中島幸恵

最新刊

全店実食調査でお届けするグルメ情報誌「おとなの週末」。4月15日発売の5月号では、銀座の奥にあり、銀…