当サイトで何度も紹介してきた、食品の自動販売機。今回お届けするのは、冷凍自動販売機のショップ! ついに自販機のお店ができたのです。そこには、全国の名店が大集合。ついついたくさん買い込んでしまいそうな魅惑のショップの実態に迫ります。
画像ギャラリー1年間で急成長! 冷凍自販機
思えば、冷凍自販機との出合いは約1年前。大田区の住宅街にある冷凍ラーメンの自動販売機だった。買って食べてみると、そのクオリティの高さに驚かされ、こりゃすごいのが出たな、便利だなぁなんて思ったものだ。
それからというもの自販機に注目するようになり、気づけばそこかしこに冷凍食品の自動販売機ができていた。メニューだってさまざま。ピッツアに鍋にサムゲタン、もはやなんでもありだ。
凄まじい勢いで進化を遂げている冷凍自動販売機がついに一同に集まってひとつのショップと化した。その名も『FROZEN24マート』。2022年7月28日JR大森駅前西口にオープンする。
その台数は6。全国から選りすぐった人気店や名店12軒の味が自販機で購入できるのだ。
当たり前だが、自動販売機なので24時間営業。好きなときに買えるのが利点だ。すでに大森駅を利用する方々の注目を集めていて、工事中のときから「ここはどういう店なの?」と毎日聞かれていたそうだ。
目移り必至のラインナップ、全部見せます!
では、どんな商品が入っているのか。ここから一気にお見せしましょう。
■仙台の牛タン専門店『牛たん伝説 和顔』
まずご紹介するのは、みんな大好きお肉。コロナ禍で休業に追い込まれた仙台の牛タン専門店の熟成牛タンだ。タンはもちろん、ホルモンやハラミも含めてなんと7種類を取り扱う。
代表的な商品が「プレミアム牛たん塩」(2000円)。もっとも柔らかい部分の極芯を2cmにスライス。自販機から出てきた瞬間、その厚みに驚くこと必至。自然解凍か流水で解凍し、フライパンでジューッと焼けばOK。自家製の塩ダレがご飯を進ませる。
■『西麻布リストランテ アルポルト監修』
名店の味が気軽に入手できるのも自販機の利点。イタリアンの名店『リストランテ アルポルト』が監修するパスタが購入できる。
国産牛肉の旨みと香味野菜の甘みを合わせ持つ「ミートソース」、自家製ホワイトソースがベースの「カルボナーラ」、トマトの風味にナスの食感もたまらない「なすのトマトソース」と3種類のソースを用意。いずれも、もちもちした食感の生パスタ付き。これで2人前1200円とは安い!
■『Pizza ar taio(ピッツァ アルターイオ)』
イタリアンでは、福岡の人気ピッツァリアも参戦。最大の特徴は四角いピッツァ。
定番の「マルゲリータ」と「明太カルボナーラピッツァ」の2種類を用意(2枚入り/各1000円)があり、14cm×14cmの手のひらサイズでパクっと食べられる。18時間かけて作り上げる生地は、石臼挽きの福岡県産小麦とイタリア産小麦を配合。外はパリッ、中モチッの食感をぜひ味わってほしい。
■『千房』
大阪出身の筆者が小躍りしたのがコレ。関西では知らない人はいない(たぶん)お好み焼き店だ。「お好み焼き豚玉とそばめし」、「ねぎ焼とそばめし」、「お好み焼きもちチーズとそばめし」(各1200円)という商品名の通り、そばめしまで付いてくる。
特製のお好み焼きミックス粉を使用し、手焼きを再現した製造工程でふっくらと焼き上げている。好みの味でお楽しみを。
ほかにも、お好み焼きでは銀座に本店を構える『OSAKAきっちん』の「お好み焼き」(シーフード、ミックス/各750円)も販売している。
こちらの自販機で買える商品はまだまだあります!
■『一風堂』
冷凍自販機で猛威を振るうラーメンからは、海外でも人気の博多ラーメンの名店が登場。
しかも1985年創業の味を引き継ぐ、お店の原点ともいえる「白丸元味」(1000円)を販売。豚骨の旨みと香り高いスープに小麦香る細麺、ほぼお店の味だ!
ラーメンは、ほかにも『喜多方ラーメン坂内(ばんない)』の「喜多方ラーメン」(1000円)、ミシュランガイドに5年連続で掲載された京都の名店『煮干そば藍』の「柚子塩煮干ラーメン」(1000円)も販売されている。
■『世界のグルメ旅』
カラミノフーズの人気ブランド「世界のグルメ旅」からは「ナムルキンパ」(1300円)、「アジア薫る『タイ』ガパオ丼の具」(1000円)、「台湾ルーロー飯」(1200円)といったアジアングルメの数々をラインナップ。
ガパオ丼はご飯の上に半熟の玉子焼きを、ルーロー飯は高菜やたくあんに煮卵をトッピングすることでより美味しく、本格的に楽しめるが、ナムルキンパは8切れにカットしてあり、レンチンするだけで食べられるからめちゃくちゃ楽!
■『餃子の金猫』
『FROZEN24マート』のお膝元、JR大森駅西口にある生餃子持ち帰り専門店も自販機に仲間入り。
写真は「金猫餃子」(900円)。国産豚肉・野菜を100%使用し、野菜の旨みがたっぷり。それを引き出すのが椎茸や昆布などを使ったダシ。国産ニンニクを特殊製法で仕上げ、翌日臭いが残りにくくしている。
■『ぱいぬしま氷菓』
このショップの自動販売機には、スイーツも入っている。それも、石垣島の無添加・手作り島アイスキャンディー専門店! 旬のフルーツを1年通じて味わっていただけるように、完熟のタイミングを見極めてカットしたフルーツを瞬間冷凍したものを使用している。
自販機で購入できるのは、3種類。「パイナップル」、「波照間島の黒糖ミルク」、「石垣島の塩ミルク」(各400円)。原材料もシンプルで素材の美味しさをダイレクトに味わえる。
とまあ、これだけの商品が一堂に会したら、思わず自販機の前で立ち尽くすことは間違いない。しかし、ここまでこの記事を読んでいただいていれば、迷うことはないはずだ。
これだけ魅力的だと、近所にもできないかなぁと思った人もいるだろう。『FROZEN24マート』の今後の展開を、運営元の株式会社SOBOの担当者に聞いたところ……。
「今後拡大していきますので、お楽しみに!」という回答をいただいた。今度はあなたの街にやってくるかも!?
取材/編集部えびす 撮影/沼沢善将
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