おとなのおやつ化を目指してパンやパイでもチャレンジ!
おつまみというより、おやつとしてあんこを活かせないかと考え、パンとの組み合わせに挑戦した。あんトーストにちょっとお酒の香りが加わるとおいしくなるのではと試したのが「ラム酒香るあんこトースト」。
カップ1/2のあんこをトーストにどっさりとのせてガブリ。予想通り、ほんのりアルコール感のあるおとなのトーストではあるが、ここで小豆の粒感がしっかりしていることが仇に。意外と合わない? ちょっとつぶしてペーストすればおいしくなっただろうか。
バターを合わせてみると、少し甘みが加わったものの想像してたよりもうまくいかなかった……。あんこを一緒にのせてからトーストするとまた印象が変わったのかもしれない。
続いて挑戦したのが「日本酒香るあんこバターパン」。パン屋さんでたまに見かける酒粕あんぱんに、最近増加中のあんバターパンから着想した。
結構おいしくなると期待していたのだが、酒粕の甘さとバターのクリーミーな味、それぞれの主張が強くてうまく融合しなかった。もっとあんが多くてもよかったか。牛乳と飲めば、また違ったのだろうか。うーん、どれもなかなかうまくいかないぞ。
背水の陣で臨む最後のチャレンジは「あんこパイ」。冷凍のパイシートを買って、各種あんこを包んでみた。
「日本酒香るあんこ」は、これまで悩まされた酒粕がパイの甘さとうまく調和。酒粕の独特の甘みがフルーティに感じられた。これは「福和蔵 純米吟醸」の特徴であるマスカットのような華やかな香りそのもの。
こういう香りがよくてきれいな日本酒のつまみとしてイケそう。はたまた白ワインと合わせてもいいだろう。最後に納得できる「おとなのおやつ」が完成した。ホッ。
ちなみに、あんこパイでは井村屋の通常のあんこでも試したが、そこでわかったのは、今回紹介した2種のあんこがいかに甘さ控えめかということ。あんこそのものだけでも十分おとなの味であった。
そのまま食べるのはもちろん、私のようにアレンジして楽しむもよし。さまざまな可能性を秘めたあんこ、ぜひご賞味あれ。
取材・撮影/編集部えびす