「青魚」(あおざかな)とは、「赤魚」(あかうお、あこう)とは?
サバ、イワシ、サンマなどの「青魚」は、背の部分が青光りをしているところからそう呼ばれます。青は海の色で、外敵(鳥)から発見されにくい保護色となります。熱帯魚の中にも青い魚はいますが、青ければすべて「青魚」というわけではありません。
サワラは、サバやサンマなどとならんで青魚です。「青魚」という呼び方は俗称で、白身魚と赤身魚のような明確な定義はありません。たとえばマグロの背中は青みを帯びていて、外見上は青魚に似ています。しかし、身が赤いためか、マグロが青魚と呼ばれることはありません。
分類学上「アカウオ」という名前が付けられているのはハゼ科の魚ですが、食用としての需要はないようです。一般に「アカウオ」と呼ばれ食用に供されるのは、「アコウダイ」や「カサゴ」などのメバル科の魚です。ほかにもハタ科の「アカハタ」、ホタルジャコ科の「アカムツ」(ノドグロ)、コイ科の「ウグイ」など、アカウオはさまざまな赤い魚の別称となっています。
「キンメダイ」も赤魚と呼べそうですが、付加価値が高いためか、そのままキンメダイと呼ばれています。
(参考)
[1] サワラは赤身魚ですか、白身魚ですか(農林水産省)
https://www.maff.go.jp/j/heya/sodan/1905/01.html
[2] サケは赤身の魚ですか(農林水産省)
https://www.maff.go.jp/j/heya/sodan/1203/03.html
[3] 魚の赤身と白身の違い(NHK)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211201/k10013369481000.html