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団体旅行ブームで敦賀のラーメンが繁栄

敦賀のラーメンのルーツは昭和20年代後半に京都方面から来た屋台が国鉄敦賀駅前で営業したことが始まりとされています。その後、屋台が次々に開業し、約10軒の屋台が駅前につどい、駅に降り立つ乗客や国鉄職員のお腹を満たしていました。

昭和40年代になり、団体旅行ブームが敦賀ラーメンを大きく繁栄させることになります。高速道路やドライブインのない時代、富山方面からの観光バスはトイレ休憩のために敦賀駅に立ち寄ったのです。その乗客乗員の多くはチャルメラの音と中華そばの香りに誘われて屋台を訪れました。多い日にはなんと50台のもバスが深夜の敦賀駅にやってきたのでした。

その後、トラック輸送全盛時代が訪れ、屋台は国道八号線沿い(北陸と関西・中部を結ぶ大動脈)に移ることとなりました。そうするとトラック運転手、海水浴客、スキー客が殺到して人気に火が付き、さらに屋台が増えて「ラーメン街道」と呼ばれ大賑わいとなりました。しかし、その後、深夜営業店の台頭や高齢化による廃業などから、現在では数える程度となりました。

「中華そば一力」のラーメンの特徴

スープは豚骨・鶏ガラをベースとしたとんこつ醤油。屋台時代の特注寸胴で作り上げます。鶏と豚の脂がまじりあい、黄金色にキラキラと輝いています。現在のラーメンは、2008年当時からさらに使用食材を増やし、改良がくわえられ、より奥深い味わいに進化しています。

麺もさらに改良がくわえられ、北海道産超強力小麦ゆめちからをベースに中力粉などをブレンドした「穂のちから」を使用した多加水熟成ウェーブ麺で、温度・湿度に合わせて最高の状態のものを提供。麺は敦賀より直送します。

麺に使用する「穂のちから」

具材はチャーシュー、メンマ、ネギに、彩を添える紅ショウガ。そして香りづけのため、粗挽きの胡椒を使用。2008年当時の中華そばのチャーシューは「もも肉×3枚」でしたが、現在は「ロース肉×大判2枚」に変更となっております。ロースは豚の中で最も高価な部位です。

左から、二代目・菅井宏治さん、創業者・ 菅井幸二さん、創業者ご婦人(2008年撮影)
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おとなの週末Web編集部
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