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「てまえどり」とは?

フードロス削減に向け、農林水産省、環境省、消費者庁は、一般社団法人日本フランチャイズチェーン協会と連携して、「てまえどり」を呼びかける取り組みをしています。てまえどりとは、小売店で消費者が商品棚の手前にある商品を選ぶことです。小売店は、消費期限の近いものから購入してもらうよう、消費期限の日付順に、商品棚の手前から商品を並べます。

ところが消費者の心理としては、「なるべく新しいもの、なるべく長持ちするものを買いたい」と考えるもの。したがって商品棚の奥のものを購入する消費者も少なくありません。しかしこれでは期限が来て廃棄する商品が増えてしまいます。そこで国として、消費者が手前から商品をとる「てまえどり」を推奨する取り組みを始めました。このような国の取り組みもあり、2022年の「新語・流行語大賞」では、「てまえどり」がトップ10に選出されました。

世界の人口は増加の一途をたどっています。将来世代のことを考えても、フードロスを解消する取り組みは必須です。また、2022年食の十大ニュースの1位は「歴史的円安などで食品値上げラッシュ」、2位は「ウクライナ侵攻による食料安保問題」ですが、これらはいずれも消費者の家計(食費)を直接圧迫する問題です。したがって経済的な意味でも、食べ物の無駄をなくす必要は大きいと言えます。

環境問題全般について言えることですが、大切なのは一人一人の問題意識です。多くの人が問題意識を持って改善に取り組めば、小さな力は必ず大きなうねりとなって現状を変えていきます。まずはてまえどりから取り組んでみてはいかがでしょうか。


「てまえどり」はフードロスを解消する取り組み

(参考)
[1] JFJ2022年食の十大ニュース(食生活ジャーナリストの会)
https://www.jfj-net.com/13302
[2] 食品ロスとは(農林水産省)
https://www.maff.go.jp/j/shokusan/recycle/syoku_loss/161227_4.html
[3] 食品ロスの現状を知る(農林水産省)
https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/2010/spe1_01.html
[4] 食品ロスについて知る・学ぶ(消費者庁)
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_policy/information/food_loss/education/
[5] 小売店舗で消費者に「てまえどり」を呼びかけます(農林水産省)
https://www.maff.go.jp/j/press/shokusan/kankyoi/210601.html

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