「おとなの週末Web」では、食に関するさまざまな話題をお届けしています。「『食』の三択コラム」では、食に関する様々な疑問に視線を向け、読者の知的好奇心に応えます。今回のテーマは「短鎖脂肪酸」です。
文:三井能力開発研究所・圓岡太治
多岐にわたる研究テーマ
最近話題となっている短鎖脂肪酸。健康維持に重要な役割を果たしていることが明らかになり、関連する研究論文が急増しています。その研究テーマは、肥満、脳機能、免疫、アレルギー、心血管疾患、糖尿病など多岐にわたります。
短鎖脂肪酸は、ヒトの大腸内でビフィズス菌などの菌が水溶性食物繊維などをエサにして作り出す酸(有機酸)の一種です。脂肪酸は炭素がいくつか鎖状に連なる構造を持っていますが、炭素数が6以下のものを短鎖脂肪酸と言います。特に健康にとって重要なのは、「酢酸」「プロピオン酸」「酪酸」の3種とされています。
さて、次のうち、短鎖脂肪酸でないものはどれでしょうか。
(1)乳酸
(2)酢酸
(3)酪酸