短鎖脂肪酸を摂取するには
健康にとって重要な働きをする短鎖脂肪酸ですが、直接食品から摂取するのには問題があります。それは、酢酸(お酢)で分かるように、味やにおいが強く、飲食物から十分な量を摂取するのが難しいことです。また、短鎖脂肪酸は大腸内でさまざまな有益な働きをしますが、口から摂取しても、小腸でほとんどが吸収されてしまい、大腸まで届きにくいという問題もあります。
そのため短鎖脂肪酸は体外から摂り入れるよりも、腸内細菌に作ってもらうことを考える方が良いのです。もっとも有効なのは、腸内細菌のエサとなる水溶性食物繊維やオリゴ糖などを摂取することです。水溶性食物繊維を多く含むのは、きのこ類や野菜類です。特にきくらげ、かんぴょう、干し大根などの乾物は、水溶性食物繊維が豊富です。
(参考)
[1] 乳酸(厚生労働省)
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/exercise/ys-045.html
[2] 脂肪酸受容体GPR41によるエネルギー調節機構の解明(京都大学)
https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/archive/prev/news_data/h/h1/news6/2011/110426_1