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熱産生を行う「ベージュ脂肪細胞」

白色脂肪細胞は、通常は脂肪を燃焼させて熱を発生させる「熱産生」をしません。ところが、白色脂肪細胞の中に、褐色脂肪細胞のように熱産生を行う「ベージュ脂肪細胞」を誘導できることが明らかになってきました。

その方法の一つが、「寒冷刺激」を与えるという方法です。たとえば、お風呂で温まったら、シャワーで冷たい水を浴びたり、冷水浴をしたりして体を冷やす、ということを交互にくり返し、体に体温を上げる必要があることを感じさせるのです。褐色脂肪細胞やベージュ細胞がある部位は、ある程度決まっています。首周辺、肩・肩甲骨周辺、脇の下、脊髄周辺です。シャワーで冷やすときは、これらの場所に水をあてると効果的です。

また、ベージュ脂肪細胞を増やす方法として、ベージュ脂肪細胞のある肩甲骨周辺を動かす運動も効果的だと考えられています。魚油に含まれるDHAやEPAの接種も、ベージュ脂肪細胞の発言を高めると考えられています。

ダイエットというと、食事制限と運動が二本柱ですが、脂肪細胞に関する研究が進むにつれ、ダイエット法のバリエーションも広がってきています。

(参考)
[1] 脂肪細胞の分化メカニズム(筑波大学)
https://www.md.tsukuba.ac.jp/basic-med/biochem/gene/research3.html
[2] 脂肪の褐色化による糖尿病治療(日本糖尿病学会誌第59巻第11号)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/tonyobyo/59/11/59_744/_pdf/-char/ja
[3] 魚を食べると体脂肪が燃焼するメカニズムを解明 EPAとDHAの効果
https://dm-net.co.jp/calendar/2015/024570.php

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圓岡太治
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