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大阪の下町を想い出させる商店街

横浜駅からバスに乗ってちょっと来たら、大阪の下町を思い出させる商店街が待っていた。何だか嬉しくなってしまう。いやぁ、これはいいなぁ。通りの向こうに、通天閣が聳(そび)えている光景が今にも浮かんで来そう。

ところがその場で振り返ってみて、驚きました。車道の反対側、つまりさっきバスを降りた側にも、「ふじだな一番街」の表示があるじゃないですか。あっちにも商店街は続いてたんだ!? じゃぁこっちを終点まで行ったら、向こうの方も歩いてみなきゃならない。

とにかくまずは藤棚商店街を歩いてみる。ゲート状になっていたり、片持ちアーチ状だったりと様々な意匠に吊り下げられた、街灯の連なりが美しい。通り沿いには肉屋さんに喫茶店、果実店に自転車屋などいかにも地元住民の生活に密着したお店が並ぶ。

街灯の連なりが美しい

また嬉しいのが、歩道のそこここにベンチが置かれてること。歩き疲れたら座って一休みすることができる。これまた地元民に優しい商店街、てことですなぁ。高感度、更にアップ!

ベンチ

そしたら、赤を基調にした飾りが派手な、繁華街ではよく見掛ける感じの店構えの町中華があった。おぉ、中華料理。中華料理……。

弘明寺(ぐみょうじ)商店街に行った時のことを思い出す。2つ並んだベトナム料理と、歴史ある佇まいの町中華。ベトナムサンドイッチかサンマーメンか、で悩みに悩んだ。結局、あの時はベトナムの方に軍配を挙げてしまいましたが……。サンマーメンは考えてみたら、まだ食べてないじゃないか!?

醤油か塩ラーメンの上に、モヤシをメインとしたトロトロのあんを掛けた料理、サンマーメン。名前の由来は諸説ある(「生馬麺」「三碼麺」など、書き方も諸説ある)が、よく誤解されるようにサンマが入った麺では決してない。他ではなかなかお目に掛からないけれど神奈川県、特に東南部の中華屋に入ったら逆に、だいたいメニューに入ってる。

せっかく「横浜路線バスグルメ」なんだもの。最後はサンマーメンで締めることができたら、ばっちり決まるじゃないか!

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彼方に横浜ランドマークタワー...
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この記事のライター

西村健
西村健

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