×

気になるキーワードを入力してください

SNSで最新情報をチェック

彼方に横浜ランドマークタワー

もう8割方、ここに入ることを決めて再び歩き出す。そしたらまた、古くてよさ気な町中華と遭遇。おぉ、何だ何だこの商店街は!? サンマーメンと決めたはいいが、今度はどっちで食べるかで迷わせよう、ってのか―――。

大千居

動揺を押し殺して三たび、歩き出す。似顔絵の「イラスト事務所」なんてものまであった。本当に多彩な店舗が並ぶ商店街ですねぇ。

イラスト事務所

……と思ってたら、気がついた。いつの間にか通りの表示が、「サンモール西ヨコハマ」に変わってる。別の商店街に入った、ということなのか。

サンモール西ヨコハマ

戸惑ってたら今度は、縁石に「ニコニコ商店街」と書かれてた。いやぁもうお手上げ。どんだけ商店街が連なってるんだか??

ニコニコ商店街

そしたらとうとう、大きな車道に突き当たった。「グリーンロード藤棚」と書かれた三角アーチがあったので、反対側に回り、車道の方からこれまで歩いて来た通りを眺め渡して見た。

よく見ると、アーチに各商店街の名前が書かれてる。上から「ニコニコ商店街」「久保町商店街」「藤棚商店街」「藤棚一番街」「西前商店街」。この順番で行くと「サンモール西ヨコハマ」が「久保町商店街」なのかなぁ、とは分かるけど、見逃せないものがある。「藤棚一番街」はさっきの交差点で、道向こうに入り口が見えた。でもそのまた先に、「西前商店街」。何なんだ、ここ!? 5つもの商店街が連なってる、ってのか?

グリーンロード藤棚の下に、5つの商店街の名称が分かる

アーチの下には、道標もあった。ここ、かつては重要な街道「保土ヶ谷道」だったらしい。その道沿いに、どういう経緯で5つに分かれたかは知らないが、商店街が自然に形成されていった、ということなんでしょう。「藤棚一番街」のHPには、この「5つが連なる全長約1.1kmの長い商店街は、通称『藤棚商店街』と呼ばれています」と、ありました。

保土ヶ谷道

とにかく残りの2つも踏破しなければならない。戻り始めたら、何の変哲もないシャッターの前、エアコン室外機の上にメダカの水槽が置かれてました。いいなぁ、こういう生活臭。

水槽

と思って通りの彼方を見たら、みなとみらいの横浜ランドマークタワーが聳えてました。こんなに近いんですね、と改めて実感。それにさっき、大阪の新世界を連想したけど本当は立ってたのは歴史ある通天閣じゃなく、近代的なランドマークタワーだったってわけですね。

横浜ランドマークタワー
次のページ
5つの商店街を踏破...
icon-next-galary
icon-prev 1 2 3 4 5icon-next
関連記事
あなたにおすすめ

この記事のライター

西村健
西村健

西村健

最新刊

2024年12月20日に開業110周年を迎える東京駅を大特集。何度来ても迷ってしまう。おいしい店はど…