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短期間で成果の出る鳥の目虫の目学習法

まず鳥の目で全体を大まかに把握し、それから虫の目で細部に取り組んでいく、という学習をすると、各部分の全体の中での位置づけや、部分相互の関連が把握でき、体系的な力を養うことが出来ます。また、全体像を把握していると、各部分の理解がしやすくなるため、学習スピードが速まります。

鳥の目虫の目学習法

数学ではじめての分野を学習する場合、具体的には次のように学習を進めます。

(1)まずあまり細部にこだわらずに、全体を把握することに重点を置き、その分野の学習(解説を読み問題演習)を最後まで進めます。このとき使用するテキストは、簡単でページ数の少ないものにします。おすすめは教科書ですが、自分に合う教材で構いません。取り組む問題は、例題だけで結構です。

(2)その後最初にもどり、問題演習をこなしながら、分野全体の理解を深めていきます。

(3)その際に、「その分野全体の中でいま何をやっているか」、「それがこれからどう展開していくか」を常に考えながら問題を解きます。

この「鳥の目虫の目学習法」は、おそらく数学に限らずどの科目においても効果的です。
また、進学校では、授業の進度がはやく、レベルも高いため、いったん落ちこぼれるとなかなか浮かび上がれない「深海魚」状態になることがあります。鳥の目虫の目学習法は、この深海魚状態から抜け出すのにも有効な学習法です。

【トレーニング受験理論とは】
一流アスリートには常に優秀なトレーナーが寄り添います。近年はトレーニング理論が発達し、プロアスリートやオリンピック・メダリストはプロトレーナーから的確な指導を受けるのが常識。理論的背景のない我流のトレーニングでは、厳しい競技の世界で勝ち抜けないからです。自学自習が勉強時間の大半を占める受験も同様です。自学自習のやり方で学力に大きな差が出るのに、ほとんどが生徒自身に任されて我流で行われているのが実情です。トレーナーのように受験生の“伴走者”となり、適切な助言を与えながら、自学自習の力=独学力を高めていく学習法です。

トレーニング受験理論

圓岡太治(まるおか・たいじ)
三井能力開発研究所代表取締役。鹿児島県生まれ。小学5年の夏休みに塾に入り、周囲に流される形で中学受験。「今が一番脳が発達する時期だから、今のうちに勉強しておけよ!」という先生の言葉に踊らされ、毎晩夜中の2時、3時まで猛勉強。視力が1.5から0.8に急低下するのに反比例して成績は上昇。私立中高一貫校のラ・サール学園に入学、東京大学理科I類に現役合格。東京大学大学院工学系研究科修士課程修了。大学在学中にアルバイト先の塾長が、成績不振の生徒たちの成績を驚異的に伸ばし、医学部や東大などの難関校に合格させるのを目の当たりにし、将来教育事業を行うことを志す。大学院修了後、シンクタンク勤務を経て独立。個別指導塾を設立し、小中高生の学習指導を開始。落ちこぼれから難関校受験生まで、指導歴20年以上。「どこよりも結果を出す」をモットーに、成績不振の生徒の成績を短期間で上げることに情熱を燃やし、学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて難関大学に現役合格した実話「ビリギャル」並みの成果を連発。小中高生を勉強の苦しみから解放すべく、従来にない切り口での学習法教授に奮闘中。

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圓岡太治
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