『デキらぁめん』の由来の半分は『デキ3形』電気機関車?
『デキらぁめん』という商品名で皆さんが思い出すのは、SNS上で見かける、「出来らあっ!」と叫ぶ画像だろう。デキらぁめんのパッケージにも鍋島香介がばっちり描かれているのだから、決して間違いではない。このパッケージ絵はビッグ錠による描き下ろしだ。
鍋島香介は1982年(昭和57年)から月刊少年マガジンに連載された『スーパーくいしん坊』(作:牛次郎/画:ビッグ錠)の主人公であり、「(同じ値段で)出来らあっ!」「え!! 同じ値段でステーキを!?」のセリフの主だ。隣り合わせのページで態度が豹変する香介の姿は「お前がさっき言ったんだろ!」とツッコミを入れずにはいられず、すっかりネットミームとして定着した観がある。
しかし、これだけでは『デキらぁめん』の半分しか説明したことにならない。半分は『デキ3形』という、銚子電鉄保有の車両に由来している。ちなみに『3形』は誤字ではない。
デキ3形は1922年(大正11年)にドイツのアルゲマイネ社(AEG社。現在も存続する電機メーカー)によって製造された電気機関車。全長4.4mというミニサイズで、その愛嬌ある外観とあいまって、銚子電鉄のマスコット的存在になっている。
デキ3形は仲ノ町駅車庫に保管されており、土日祝日には150円の入場券で見学可能となっている。詳細は銚子電鉄のホームページで確認してほしい。
しかし銚子電鉄、この勢いだと、そのうち仮面ライダーストロンガーを起用するのでは。『銚電稲妻キック(※)』が見たくないと言ったら嘘になります。
※仮面ライダーストロンガーの必殺技は「超電稲妻キック」ですw
【デキらぁめん とんこつ風味・三人前】
内容量:378g(めん80g×3)/賞味期限:製造日より180日
製造者:都一株式会社/販売者:銚子電気鉄道株式会社
セット内容:即席中華麺×3個、液体スープ×3個
文・写真/深澤紳一(ふかさわ しんいち):PCゲーム雑誌から文芸誌、サブカルチャー誌まで幅広い寄稿歴をもつライター。レーシングスクールインストラクターなども務めつつ、飼犬のために日々働く愛犬家。