「12月28日」。今日は何の日でしょう?答えは「大日本相撲協会設立の日」!
設立から100周年。2025年は記念事業で盛り上がる!
1925(大正14)年12月28日、「大日本相撲協会」の設立が許可されました。当時、摂政皇太子であった昭和天皇の台覧のおり、下賜された奨励金から「摂政宮賜杯」(のちの天皇賜杯)がつくられました。しかし、菊花紋章の入った優勝杯を、ただの興行主に過ぎない団体が使用するわけにはいかないということになり、財団法人「大日本相撲協会」を設立、許可を受けたという経緯があります。大日本相撲協会は、その後1958(昭和33)年に「日本相撲協会」に改称し、2014(平成26)年に公益財団法人に移行、現在に至っています。
2025(令和7)年12月28日には協会設立100周年を迎えるため、令和7年度は「100周年イヤー」としてさまざまな記念事業が企画されています。すでに話題になっているのは『相撲手帳』。例年ならば新年の1月場所から発売するものですが、今年は9月場所から販売をスタート!先日流れていたニュースによれば、2025年は100周年という協会にとって記念の年となるため、100周年記念ロゴの入った手帳の販売を皮切りに、1年かけて大相撲ファンと楽しめるいろんなイベントを計画していると言います。『相撲手帳』なるものがあることすら知らなかったのですが、これはちょっと手に取ってみたくなりました。
これまでも、これからも変わらず受け継がれるもの
今では日本人力士だけでなく、さまざまな国から相撲に憧れやってきた外国人力士の活躍もめざましくなりました。相撲の世界でも、時代の流れとともに変わっていくもの、変わらないもの、いろいろとあるようです。しかし、「大日本相撲協会」の設立から100年、優勝力士に渡される純銀製の天皇賜杯だけは、変わらずずっと同じものを使っているのだそう。
昭和20年の東京大空襲で国技館が燃えたときにも、「賜盃だけは守らねば!」と相撲を愛する人たちの手によって守られ、ここまで受け継がれてきたそうです。
「日本相撲協会」は、年寄・力士・行司・呼出し・床山らで構成され、唯一職業相撲を興行する団体。テレビ放送で楽しめる本場所だけでなく、地方に出かけていく巡業の開催、また国際親善などを通じて、日本の相撲道の伝統と秩序を守り継承しています。
「相撲」といえば、おじいちゃんやおばあちゃんが夕方からテレビの前に座って、お気に入りの「お相撲さん」を応援していた姿を思い出します。通称「砂かぶり」とも呼ばれる土俵に最も近い溜席(たまりせき)に連れて行ってあげたいなと、子供心に思ったものです。
厳密には法律で「国技」と定められてはいませんが、日本の文化に深く根ざし、国民からも支持されることで「国技」と称される相撲。これからも日本中を楽しませてくれる大相撲を見せてほしいと思います。