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ツインターボからシングルターボに変更

6代目チェイサーのボディサイズは、全長4715×全幅1755×全高1400mm。当時はチェイサーも肥大化したなと思ったが、今のクルマが全長は同じでも、全幅が1800mm超が当たり前になっているのを考えるとジャストサイズ。

エンジンは、2L、直6のNA(1G-FE)、2.5L、直6のNA(1JZ-GE)&ターボ(1JZ-GTE)、3L、直6のNA(2JZ-GE)に加えて2.4L、直4ディーゼルターボ(2L-TE)という5種類をラインナップ。

クルマ好きが注目したのは当然ながら2.5L、直6ターボ。型式こそ5代目と同じ1JZ-GTEながら、ツインターボからシングルターボに変更された。シングルターボ化の理由は、レスポンスの向上とトルクアップだ。実際にツインターボの1JZ-GTEが280ps/37.0kgmだったのに対し、シングルターボはパワーは280psのメーカー自主規制があったため280psのままだったが、最大トルクは38.5kgmにアップ。しかも最大トルク発生回転数が4800rpmから2400rpmに引き下げられたことで、低速でより扱いやすくなったのはもちろん、加速性能も大きく進化。ただ、個人的な感想としては、高回転の吹け上がりの気持ちよさは断然ツインターボだったと思っている。

直6エンジンの気持ちよさが走りの気持ちよさにつながる

気持ちいいトヨタの直6エンジン

直6エンジンは日本メーカーでは現在に至るまでトヨタと日産しか市販化していない。日産のRB系の評価が高く、その頂点に君臨していたのが第2世代GT-Rに搭載された2.6L、直6ツインターボのRB26DETTというのは誰もが認めるところだが、筆者は1JZ-GTEのツインターボを搭載した5代目マークIIを運転した時に、RB系より気持ちいいかも、とさえ思った。スープラなどに搭載された3L、直6ツインターボの圧巻のパワー感、トルク感とは違う気持ちよさに惚れ込んだ。トヨタの直6エンジンは、1G系のハイメカツインカムのイメージから、官能性はほぼゼロというイメージの強かっただけに、恐るべしと感じたものだ。

GT-Rを凌駕するのではと思わせるターボの気持ちよさが超魅力的

ツアラーVが大人気

魅力的なFR(後輪駆動)スポーツセダンとして認知された6代目チェイサーで、クルマ好きが注目していたのは、やはりツアラー系。マークIIはグランデ、クレスタはスーパールーセント、チェイサーはアバンテ、というのが上級グレードだったが、5代目で登場したツアラー系が大人気。そしてみんなのお目当ては2,5Lターボ搭載のツアラーVで、それに次いだのが2.5LのNA搭載のツアラーS。ちなみにより高級感を追求したクレスタにはツアラーは設定されず、その代わりルラーンというグレードが設定されていた。

後期モデルではリアコンビに丸灯が埋め込まれて、さらにスポーティになった
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舘信秀氏を試乗に招聘...
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市原 信幸
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