奈良のシン名所はココ!
『史跡郡山城跡』@郡山
1585年に豊臣秀長が入城し、畿内統治の拠点に。天守台展望施設からの眺めは最高だ。
[住所]奈良県大和郡山市城内町
『村屋神社』@田原本
大物主と三穂津姫の夫婦神を祭っていることから「縁結びの神」として知られる。
[住所]奈良県磯城郡田原本町藏堂426
『今井御坊称念寺』@八木西口
室町時代末期、今井町の中核となった寺院。1877年、明治天皇行幸の行在所となった。
[住所]奈良県橿原市今井町3-2-29
2泊3日間で奈良の美食旅を敢行
筆者は奈良時代に建立された仏像が見たくて、10年ほど前から奈良を訪れるようになった。その反面、旅の楽しみである奈良のグルメは、茶粥や柿の葉寿司、スタミナラーメンくらいしか印象がない。
そこで今回は2泊3日で奈良の美食旅を敢行。中でもいちばん印象深かったのが、『NIPPONIA田原本マルト醤油』内のレストラン『蔵元料理マルト醤油』。
すべての料理に天然醸造の醤油を用いているが、味が単調になっていないことに驚いた。醤油が食材のおいしさを引き出しているのだ。朝食もとてもおいしくいただいた。
奈良市内から少し離れた郊外に実力派の店があると聞いて訪れたのが、大和郡山市にある『Le BENKEI』。1975年に創業し、ミシュラン一つ星を獲得した名店だ。料理はクラシックスタイルの王道フレンチ。自家農園で採れた野菜をふんだんに使っているのが特徴で、濃厚な野菜の味にホッと心が和んだ。
築100年を超える古民家をリノベーションした明日香村のイタリアン『Da terra』もミシュラン一つ星店。さらにグリーンスターの称号も得ている。どの皿も旬の食材に自家菜園で採れた野菜をプラス。どれも素朴で明日香村を体現していると思った。
明日香村では『めんどや』で郷土料理も楽しんだ。牛乳と鶏肉のダシで地鶏や旬の野菜を味わう「飛鳥鍋」だ。和風シチューのようなクリーミーな味わいは絶品。この日は寒かったが、身体の芯まで暖かくなった。
古民家が建ち並ぶ橿原市今井町では『農家のオーベルジュこもれび』へ。「花籠ランチ」は、その名の通り、天ぷらや煮物、ハンバーグが籠盛りで提供される。どの料理も丁寧に作られていて、満足度が高かった。
今回の旅で、奈良は寺社・仏閣だけではなく、美食の地であることを実感。有意義な時間を過ごすことができた。
撮影/中田浩資、取材/永谷正樹
■おとなの週末2025年4月号は「おいしい空港」
※2025年3月号発売時点の情報です。
※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。
…つづく「奈良大和四寺巡礼で立ち寄りたい!老舗&新店グルメ&スイーツ5選」では、老舗の甘味処や人気のカフェなどでいただいたおすすめのスイーツやグルメを実食レポートしています。