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こだわりが詰まった万博店舗

今回の万博の店舗の内装は、かまどを意味する“おくどさん”が模され、こだわりが詰まっている。もう一つ、大西さんのこだわりが丼だ。

「実は僕はラーメン屋さんでは働いたことがなく、いろいろな先輩方に教えていただいたのです。その中でもとても影響を受けたのが、『支那そばや』創業者の佐野実さんです。佐野さんからは、ラーメンは丼も本当に大切だということを教わりました。今回は、亡くなられた佐野さんの奥様・佐野しおりさんにご協力をいただき、佐野さんが開発された醤油ラーメン用、塩ラーメン用、白湯ラーメン用それぞれが一番美味しい形状の丼でご提供し、世界に発信していきたいという思いがあります。大阪万博では、ラーメンは日本を代表する、世界に誇る食文化だという気持ちで作りますが、丼も楽しんでいただけたらうれしいです」

レンゲで食べるよりも、丼に直接口をつけてスープを飲むとより広がる香りを楽しめるように考えられた器だ。

『Tsurumen Davis』の大西益央さん

万博店の店長は『しののめヌードル』の女性店主

今回、万博店の店長に就任したのは、2022年5月に『しののめヌードル』(東京都江東区)を独立開業した梅崎梨夏(うめざき・りな)さん。学生時代のラーメン店でのアルバイト経験を通して、ラーメンが生み出す人と人との繋がりや店内の活気あふれる空間に魅了され、飲食の道へ進み、ラーメン店やフランス料理店、割烹などでの5年間のキャリアを積んだ。大西さんからのオファーを受けて10日間のみ期間限定で営業したラーメン店『Tsurumen Tokyo』の店長を務めた人物だ。

「GF RAMEN LAB」の商品化にあたり、大西さんはボストンにいたため、実際の味づくりを担った。

「このラーメンを初めて食べた時に、グルテンフリーなのにすごく美味しいというところにまず驚きました。ラーメン店をやっていると、毎日の味見や勉強で外の店に食べに行くことがあるのですが、正直なところ、私自身も少し小麦アレルギーのような部分があり、取りすぎてしまうとちょっと体に不調が現れることを感じていました」

さらに梅崎さんはこんなことを話してくれた。

「今、自分でお店を運営していても、小麦アレルギーとはまた別に、宗教上の理由や動物系の食材を召し上がれない方に動物系を抜いてご提供すると、ラーメンを食べられた喜びなのか、非常にうれしそうにしてくださるんです。そういう笑顔を目の当たりにしているので、小麦アレルギーの方やグルテンを控えたいと考えている方にとって、こんなすごいラーメンを召し上がっていただく喜びを伝えられると思っています。今回も万博で、そんな笑顔をたくさん見られたらと、本当に楽しみです」

『しののめヌードル』の梅崎梨夏さん
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おとなの週末Web編集部
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