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創業200年超の酒蔵7代目が海外で感じたギャップ

ラーメン以外の楽しみも提供される予定だ。

「酒どころ・兵庫県のお酒をぜひ万博で披露していきたいと探している中で、兵庫県を代表するこだわりの、かつ貴重なお酒を揃えられている『すみの酒店』(神戸市)さんに今回の思いを伝えたところ紹介されたのが『三宅酒造』さんです」(高村さん)

提供されるのは『三宅酒造』の日本酒「クエ」

1819(文政2)年創業の三宅酒造株式会社(兵庫県加西市)の7代目・三宅文佳(みやけ・あやか)さん。それまで思ってもみなかったという酒造りに取り組むようになった理由を話してくれた。

「私は家業を継ぐまで2年間、ドイツで暮らしていました。語学学校でできた友達などに実家が酒屋であることを話した時に、ベルリンの人たちから『日本酒って美味しくないよね』と率直に言われることがしばしばありました。確かにドイツで一般的に流通しているお酒を飲んでみたら、保管状況が悪く美味しくなくて悔しかったんです。実家から、日本人が日常的に楽しんでいるお酒を空輸してもらい、それを飲んでもらったら美味しいと言われたのですが、私はその時お酒にあまり詳しくなかったこともあり、そもそもワインの文化があるドイツと日本酒が持つ背景にギャップを感じました」

ブドウを育てる土壌を含めた環境を大切にするワインの文化を理解し、日本酒の説明を工夫したという三宅さん。

「自分とは異なる文化や背景を持つ人たちにも、自分たちの酒造りを説明できたら、他の日本酒も飲んでみたいというポジティブな反応が返ってくるようになりました。その時に、実家の酒蔵の価値を再認識したといいますか、私たちは200年にわたって、その地で採れた地の米と水でお酒造りをし続けてきたことに、ちょっと感動をし、ここを大事にしたいなと思い、日本に帰ってきて酒造りを始めました」

三宅酒造のお酒は、地元の水と山田錦で造られ、万博で提供されるのはまさに地元の地名・九会を冠した「クエ」(110ml、1600円)。同時に酒や日本の農業を取り巻く環境にも危機感を覚え、兵庫県立有馬農業高校の生徒たちとの米作りなどにも挑戦している三宅さん。

三宅酒造株式会社の三宅文佳さん

また今回、「GF RAMEN LAB 大阪・関西万博店」で同時にいただけるのは、兵庫県丹波篠山市で育成された「丹波黒枝豆」(600円)。毎年10月に収穫が解禁され、わずか2週間しか味わえないため希少性が高く、幻とも称されるプレミアムな黒枝豆だ。

希少性の高い「丹波黒枝豆」

ケンミンでは、江戸中期の1734(享保19)年創業の老舗豆類卸小売業「小田垣商店」の丹波黒枝豆を冷凍加工し、2018年から両社にて販売。枝豆の最高級ブランドとして、国内外での販売を展開している。

もちろん、ケンミンのシグニチャーメニュー(看板商品)である「GF焼ビーフン」(1200円)、「ほぼカニGF焼ビーフン」(1500円)も提供される。この2つはテイクアウトも可能だ。

登壇した皆さん
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おとなの週末Web編集部
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