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鈴廣かまぼこと登山電車のコラボ

引退した”箱根登山電車”が出迎えてくれる「えれんなごっそCAFE107」は、”鈴廣かまぼこ”の直営店舗だ。“えれんなごっそ”とは、小田原の方言で「いろいろなごちそう」を意味するそうだ。この”電車カフェ”のほかに、同じ敷地内の別棟にはレストランもあり、そちらではブランチやランチが楽しめる。とはいえ、せっかく登山電車が目的で来たのだから、わき目も振らず”駅に佇む登山電車”をイメージした「CAFE107」へ、いざ入店。

注文は、テラスに面したカウンターで、と案内された。イートインスペースは、店内、テラス、電車内と3箇所あり、プラットホームに見立てたテラス席も良いが、ここはやはり電車の中で箱根ビール(クラフトビール)をいただくことにした。このビールは、鈴廣自慢の地ビールで、“鈴廣かまぼこの里”にある醸造所で毎日造りたてが提供される。「箱根ピルス」、「小田原エール」、「季節のビール」の3種類の中から“箱根ピルス”をチョイス。“アテ”は「かまぼこピンチョス」。そうそう、カフェ107の“107”とは、この登山電車の名前(車両番号)「モハ1形107号」から名付けられたもので、これにちなみ“かまぼこピンチョス”は107種類もあるそうだ。その中から日替わりで3種類が選ばれ、セットになって提供される。

プラットホームのようなテラス席もあり、登山電車を眺めながら“鉄分”が補給できるのもうれしい=2025年4月5日、小田原市風祭
注文カウンターは、テラスに面した電車の向かいにある=2025年4月5日、小田原市風祭
箱根ビールと”かまぼこピンチョス”=写真提供/えれんなごっそCAFE107

アルコールが苦手な方や甘党の方にオススメなのが、箱根登山電車をモチーフにした手作りケーキ、その名も「箱根登山ケーキ」。”CAFE107”だけで味わえるオリジナルスイーツだ。そのほかにも、 小田原の名水「箱根百年水」を使用したブレンドコーヒー や、かまぼこの焼きたてホットサンド、鯵カツバーガー(土日限定)、蒲鉾が入った手作りパン(平日限定/シーセージ焼きパン、シーセージ揚げパン、ちくわパン)などもある。

小田原の名水「箱根百年水」を使用したブレンドコーヒーと「箱根登山ケーキ」=写真提供/えれんなごっそCAFE107
「かまぼこの焼きたてホットサンド」は、5月末までの限定メニュー=写真提供/えれんなごっそCAFE107

 心地よく酔いもまわってきたので、周りの目を気にせず!?登山電車をじっくり見学させていただいた。”撮り鉄三昧”である。その一心不乱に撮影する姿は、友人に言わせると挙動不審者“だと、からかわれた。さてさて、気のすむまで撮影ができたので、身も心もお腹いっぱいである。ごちそうさまでした。

〔店舗情報〕えれんなごっそCAFE107、神奈川県小田原市風祭50、電話0120-07-4547、営業時間/10:00~17:00(ラストオーダー16:30)、定休日/なし(1月1日は休み)、テイクアウトなし(イートインのみ)。

登山電車の車内は現役当時の姿をそのままにイートインスペースになっている=2025年4月5日、小田原市風祭
ででーん!! 間近に見る登山電車は迫力満点=2025年4月5日、小田原市風祭
登山電車を眺めながらの地ビール。電車好きにとっては格別の味わいでした=2025年4月5日、小田原市風祭
夕暮れ時の店内(左奥)と登山電車107号=写真提供/えれんなごっそCAFE107
昭和時代の箱根登山鉄道(現・小田急箱根鉄道線)風祭駅。現在は上り線と下り線がそれぞれ独立したホームになっているが、当時は線路の間にホームと改札口があった=1986年3月21日、小田原市風祭
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文・写真/工藤直通

くどう・なおみち。日本地方新聞協会特派写真記者。1970年、東京都生まれ。高校在学中から出版業に携わり、以降、乗り物に関連した取材を重ねる。交通史、鉄道技術、歴史的建造物に造詣が深い。元日本鉄道電気技術協会技術主幹、芝浦工業大学公開講座外部講師、日本写真家協会正会員、鉄道友の会会員。

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